[2019年5月20日]
屋久島で314名の人が大雨のため下山できず,危険な状態だったニュース。
幸い死者がいなかったものの,誰かが亡くなっていてもおかしくない状況でした。
現地ガイドの人はインタビューに答えていましたが,ハッキリ言ってツアーを中止すべきだったと思います。
大雨の予想が出ていたのですから。
もし死者が出ていたらどうするんですか?
今までこの程度の雨なら出発していたし,今回も死者はでなかったので大丈夫。
というわけで,おそらく次に同じような状況になっても出発するんでしょうね。
大学入試の予想も天気予報と同じくらい難しいです。
同じような状況でも合格する人もいれば不合格になる人もいます。
天気予報は同じような状況のとき,雨が降ったのが10回のうち7回だったら降水確率70%と発表します。
大学入試も,同じ偏差値の生徒が過去に10人のうち7人合格なら70%合格と判定が出ます。
だから同じようなもの?
いいえ,これらの確率には決定的な違いがあるのです。
今回,降水確率が90%だったとして,登山客が頑張ったら確率が変化しますか?
よく言いますけどね。
日ごろの行いがよいから晴れたとか。
めずらしいことしたから雨が降ったとか。
でも,実際には人間の力で降水確率を変えることはできません。
一方,合格可能性なんてのは,本人のこれからの頑張りでいくらでも変化します。
合格確率90%と判定されても,今から遊びまくって勉強しなかったら合格しないでしょう。
逆に10%以下と判定されても,必死のパッチでやったら少しは可能性が上がります。
登山は,降水確率が高い時は決して強行しないでください。
受験は現在の可能性が低いと判定が出ても,合格できるように今から努力すればいいのです。
ただ,さすがにほとんど無理だろうなーという場合が実際にはあります。
無謀と思って受験して,実際に不合格でも,登山と違って命を落とすことはないのです。
だから,塾や学校で,それは絶対にダメとは言わないし,受験するかどうかは本人の判断に任せるしかありません。
その判断力も含めて大学受験だと思っておいてください。
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