尾崎塾
富田教室

[2019年5月23日]

逆転合格の意味

模試の判定がE判定だったのに合格したら？

それを「逆転合格」というのでしょうか。


野球だと，５回を終わった時点で５対０で負けていても，６回以降に逆転勝ちというのはときどきあります。

サッカーでも前半０−２で後半終わってみたら２−３で逆転というのはよくある話。


そもそも，模試の判定というのはほとんど信憑性がありません。

実際にありそうなのは，５月まで部活やっててあまり集中的に勉強をしていなかった生徒がみっちり勉強してメキメキ力をつけて合格するというパターン。

逆に，それまでかなり勉強していたにもかかわらず，その時点で偏差値５０の生徒は，今から半年頑張ってもそんなに伸びないかも。

もう伸び切ってそのレベルかもしれませんから。

一方，もともと力はあるのに勉強を詰めてできなかった人は，どんどんできることが増えて，学力が伸びまくります。

つまり，現時点での模試の判定など全く関係なく，これから合格のレベルになるかどうかは本人の今までの状況と今後の努力次第です。


というわけで，今まで必死でやってきたけどパッとしない人は，指をくわえて逆転されるのを待つ？

いえいえ，今までコツコツやってきたことは決して無駄にはなりません。

伸びきったと思ったり，才能がないと思ってあきらめた瞬間に伸びなくなります。

むしろ，基礎力がついているなら，今からグーンと伸びる時期です。

実はコツコツやってきてちょっとリードしている方が，圧倒的に有利なのです。


一方，部活やってて今から伸びる人は，そうやって基礎を磨いてきた人よりも土台がグラグラしている場合が多いです。

すると，結局最後のところで肝心な基礎力不足が顔を出して，合格に一歩届かずという例も，また多いのです。


とにかく受験生は，逆転しようと頑張るのもよし，逆転されないようにさらに加速するのもよし。

今から半年の過ごし方で，人生の大きな部分が決まっていきますよ。




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