[2019年5月29日]
以前にも書きましたが,ウチの塾は学校とは「別系統」という意識を持ってください。
この「別系統」の考え方は非常に重要ですから,よく理解してください。
理科の回路図で説明します。
たとえば,こんな回路だとどうでしょう。
左は1つの電源に3つの電球が直列につながっています。
一方,右は並列につながっています。
もしも今,どれかの電球が切れたら,直列だと全滅です。
ところが,並列だと1つ切れても残りは大丈夫ですね。
安全です!
ちょっと待ってください。
でも,電源が故障したらどうなります?
並列でも全滅ですよね。
あるいは,電源のすぐ近くの導線が切れたらおしまいです。
そこで電源を複数用意しておいて,「別系統」の回路を作るのです。
こんな感じになります。
すると,たとえば赤の回路がダメになっても青の回路が生き残ります。
この場合,電球が1つ切れても残り2つは生き残りますし,電源が故障するという最悪の事態でも,片方の電源は生きています。
全滅にはなりにくいのです。
実は,あの小惑星探査機の「はやぶさ」が帰還できたのはこの考え方のおかげなのです。
はやぶさはエンジンが故障したのですが,別系統の2つのエンジンを搭載していたので,片方がダメになってもなんとか機能を保てたのです。
1系統しかないエンジンが故障したら,それでおしまいでした。
別系統を用意しておくと,何かあった時の安全性が飛躍的に高まるのです。
受験勉強も,この別系統の考え方をして安全性を高めましょう。
意味わかります?
考えにくいかもしれませんが,学校の先生がウソを教えていたらどうなります?
その先生のプリントを丸暗記して,学校の成績が良かったとしましょう。
入試でその答えを書いたらバッサリやられてしまいます。
ところが,学校と別系統の塾で正しいことを勉強しておけば,その部分は生き残ります。
それだけでなく,ほんとは,別系統の考え方にはもっと深い意味があります。
それは・・・(つづく)
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