パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2019年6月30日]

懲りずに

梅雨らしい天気です。

img2


何度言っても,書いても信用してもらえないのですが,懲りずに書きましょう。

「梅雨の時期の天気予報は当たりません!」


こんなことを書くと,気象予報士仲間から煙たがられるかもしれませんが,本当なのです。

ってか,気象予報士になる動機の一つが,この予報の当たらないことを確信したかったというのがあります。

当たらないのに,なぜ予報するのだろう?
きっと,素人にはわからない,すごい根拠があるのかも?
じゃあ,ちょっくら専門的に気象の勉強をしてやろう。

というのが動機です。

それで,勉強すればするほど,梅雨の時期の予報は,やはり当たらないのだと確信しています。


なんとなく,そう思っている方もいると思います。

実際,今日の週間予報もこんな感じ。

img1
数日後から,降水確率はすべて50%。

しかも,信頼度がCということで,当たるかどうかも自信ないという予報。

これ,下駄で占ってるのと同じです。


真面目に,サイエンスの観点から言うと,この時期は3日以降後の予報は「すべきではない」と思います。

科学的に「意味がない」からです。

それを発表するのは犯罪的でさえあると思います。

なのに,確度が高い時期の予報と同じように予想を発表するから,アホな国民はそれを信じていたりします。


似たようなことが,受験業界にもあります。

合格確率?

そんな確率は,天気予報以上に非科学的です。

過去の受験生の模試成績と,実際の合否で相関を見たり統計を取るのはいいのですよ。

それで,統計学的にいろいろなことを言うことができます。

ですが,特定の個人の合格可能性をそれで占えるの?

梅雨時期の数日後の天気予報と同じくらい確度がないことを,あたかも本当の確率のように発表するのは,犯罪的です。
(それを信じる方もアホなのですがね)


天気と入試で大きく異なる点があります。

天気はあなたが何をしていても,変えることができません。

合否の可能性は,あなたの今後の過ごし方で大きく変えられます。

当たらない予想に振り回されることなく過ごしましょう。





にほんブログ村 受験ブログ 高校受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村


にほんブログ村 科学ブログ 地学・地球科学へ
にほんブログ村