[2019年7月4日]
参院選がはじまりました。
消費税,安全保障など,争点はいろいろあるでしょうが,教育について真剣に取り組む人に一票入れたいところです。
かねてから主張しているのですが,「教育の無償化」にだまされてはいけません。
あれは聞こえの良い政策ですが,私立学校の無償化は完全に間違った方向の政策です。
大阪では維新が「私立高校無償化」を自慢げに取り上げていますが,自分の大失策をあたかも功績のように言うのはどうかしてます。
私立高校無償化で生じるのは,私立の公立化です。
私立独自の良い教育がなくなって,公立高校と同じような私立高校ばかりになっています。
だって,無償化っていっても誰かがお金を出していますよ。
それは税金です。
税金で私立高校の先生はお給料をもらうのです。
つまり,公務員と同じです。
かつて,大阪の私立高校は公立よりお金が高いけど,公立とちがって面倒見が良いというところが多かったのです。
大阪人はお金にシビアですから,高いお金を出しているのだから,公立高校よりプラスアルファなければ文句を言いますね。
だから,私立の教員は保護者から厳しい目で見られ,それに応えるべく,しっかりと生徒を指導していました。
今は,親が払うお金は無償化ですから公立と変わりません。
だから高いお金払ってるんだからという理屈で,私立高校に対してシビアな要求をしません。
私立高校の先生は,それをよいことに,生徒をちゃんと見なくなっています。
そして,給料は税金から安定して払われるので,公務員と同じになっているのです。
さらにあろうことか,維新が公立高校の先生の給料を下げました。
優秀な先生は,大阪の採用試験を受けません。
関関同立卒の先生なら優秀な方です。
産近甲龍卒の先生ならマシな方です。
正しい政策はこうです。
私立は,高いお金を払って行くようにする。
そして,それに見合うような良い教育をさせる。
公立は無償で良い教育をする。
私学への配分をやめて行きたい人が多く行けるようにする。
教員の給料を高くして,優秀な教員を集める。
このような政策を掲げる人が候補者にいればよいのですが・・・
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