[2019年7月29日]
病院で診療しているのに給料をもらえない無給医というのがけっこうたくさんいるらしい。
NHKがそれを取材して,それは「いけないこと」だという論調で報道していた。
ほんとにこれは「いけないこと」なの?
昨今は,「同一労働同一賃金」というわけわからん言葉が独り歩きしている。
ベテランの有能な医者が診療するのと,研修医あがりのまだまだ修行の足りない医者では,同一労働のハズがない。
むしろ,いろいろな経験をさせてもらって,授業料を払ってよいくらいの話。
これは医者の業界だけではない。
学校には教育実習という制度があって,教師の卵が教壇に立って授業するのだ。
同一労働同一賃金の原則どおりやれば,すべての教育実習生にちゃんと給料を払わなくてはいけなくなりまっせ!
日本には昔からそういう文化がある。
そう,丁稚奉公。
丁稚は衣食住を確保できるのだから給料なんてもらえなくて当然。
それで仕事を覚えたら給料をもらえる役に昇格することもある。
病院の無給医はまったくそれと同じ制度。
時代が変わっても日本人のそういう感覚は変わらない。
文句があるならその大学病院に来なければいいだけ。
企業もそうだ。
新入社員って,研修する手間がかかるし,基本的には給料に見合う働きをする社員はほとんどいない。
給料を少しでももらえるなら御の字なのに,最近はネットで変な入れ知恵されて,労働条件がどうのこうの。
能力を高めることをせずに文句ばかり言う若い社員が増えているようだ。
少なくともウチの卒塾生はそんな世の中の風潮に乗らず,ちゃんと実力をたくわえてモノを言える人材に育って欲しいもんだ。
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