[2019年8月11日]
参考書や問題集をやっていくと,やがて読み切る,やり切る日が来ます。
そこで,どうするか?
よく問題集だと「何周するか」という言い方をします。
1度ひととおりやるのを1周。
2回目を2周目,以下3周4周と繰り返す人もいます。
一方,一度やった問題は解けてあたりまえなので,別の問題集をやっていく人もいます。
その方が,多くの種類の問題に触れることができるということもありますね。
あなたは,1冊を繰り返し何周もする派ですか?
新しい問題集をどんどんやる派ですか?
これは,どちらがいいとか悪いとかの話ではありません。
ですが,教える人にとってはどちらかを絶対的なもののように言って,生徒に強制する場合があります。
新しい教材派の生徒に,同じ問題集を繰り返すように強要すると,へんなストレスになったりしないのでしょうか?
これ,どちらにも一長一短があるので,ほんとうにどちらが良いという話ではないのです。
ただ,特定の生徒,特定の教材に関して考えると,こちらのやり方が良いとか悪いが出てきます。
ウチの塾の夏期講習は,両方のやり方を混ぜて与えています。
基本は,生徒が演習を終えると新教材を与えます。
新教材は,その前の教材と同レベルの場合もありますし,少し発展させる場合もあります。
そこは,各自の学力や状況に合わせて決めています。
一方,暗記教材は繰り返しさせたりします。
理科や社会の用語や英単語,熟語などは繰り返して定着することをめざします。
こういうのって,やはり塾でやるから良いのです。
自分だけで勉強していると,自分のやりたい派から抜け出にくい。
本当は新教材に移行してよいのに,いつまでも同じ教材を繰り返したり,あと2周3周すれば非常に効果が高まるのに新教材に手をつけたり。
少し自分のやりかたと違う方法のメリットも考えてみる必要があるのです。
ちなみに私などは典型的な新教材派でした。
ところが,意外に友人たちに繰り返し派が多いことに気づきます。
実は,繰り返し派は「学力が高い人」が多いのです。
考えてみたらそうなのです。
学力が高くないと,同じ問題を2回3回やっても,応用が利かないということになります。
高学力の人は,その問題の本質的な部分を理解していくので,応用問題にも対応できます。
超アホな人が繰り返しばかりやると,一言一句全く同じ問題だと正解しますが,少し変形されると手も足も出なかったりして・・・
そういうわけで,ウチの塾のレベルだと,基本は新教材をどんどんやらせて,多くの問題に触れるうちに,本質となる共通項に気づいてもらうやり方にしています。
一方,暗記の繰り返しなど,自分でやっているとさぼりがちな部分は強制的にやらせるといった形になります。
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