[2019年8月12日]
昨年の岡山豪雨を覚えているでしょうか?
真備町の大部分が水没し,多くの方々が亡くなりました。
今日は,1年ちょい経った真備町へ行ってきました。
まず,驚いたのは,ほとんどの場所で家屋の残骸はなくなっていて,きれいな更地に整備されていたことと,すでに新築の戸建て住宅がたくさん建っていたこと。
見た目に,当時の悲惨さを思わせるものはほとんどなく,きれいな更地,きれいな家が並んでいるのです。
1年で,どうやったらこんなにたくさんの新築ができるのか不思議なくらい,新しい家が建っています。
東北の津波のあとと,水没したという状況は似ているのですが,東北はこんなに早く家が建ちませんでした。
いろいろ行政的なストップがかかったり,被害範囲の広大さもあったからでしょう。
一方,被害範囲が真備町という1つの町だけなので,あっというまに家が建っています。
ここが堤防決壊箇所。
堤防の上から見ると,水没地域の「低さ」が実感としてわかります。
そりゃ,川があふれたり決壊したら水没するわという怖さを感じます。
中学校など,公共の建物にはオレンジのラインが壁に印されています。
この高さまで水がきたというラインです。
テレビによく映っていて,多くの人が避難していたまび記念病院も,きれいに再建されていました。
ほんと,見た目には非常にきれいな街になっています。
でも,ほんとうに恐いのはこれからです。
あまりにきれいに復旧,というか,以前よりもきれいな街になっていきます。
建物のオレンジ色のラインの意味も,10年や20年もしたら忘れてしまいそうです。
でも,いつまた川があふれてもおかしくない低地に住んでいることを忘れてはいけないのです。
また被災する可能性が高い地域に,こんなに急いで新しい家を建てるということが恐ろしい。
今回の水害から,何を学んだのでしょうか?
問題集じゃないんですから,被災は繰り返さないでよいと思います。
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