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尾崎塾
富田教室

[2019年8月16日]

予測どおりにはならない

台風はたしかに大型でありましたが,言われていたほどの大災害を引き起こすことなく,北海道へ進みました。

被害が少なかったのでよかったよかった。

と済ませていいものかどうかは微妙です。

お盆の時期に,計画運休といって,おそらくは運転できる程度の風雨だったのに,前の日から運転しないと決めてしまったことで,多くの人に損失を与えています。

これはこれで,台風による「被害」だと認識しないといけません。

たしかに台風がすごい勢いで多くの被害をもたらす可能性はあったのです。

ですが,実際は,それほどでもなかった。

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その予想の確度が低いことで,多くの人に損失を与えたのですから,予報する側も反省し,それを真に受けて計画運休してしまった方も反省する必要があると思います。

結果,土砂災害などが少なくてよかったという話で終わらせていたら,また今回のようなことになりかねません。

そして,オオカミ少年のように,また大丈夫だろうと思った頃に,本当にひどい災害が起こる可能性もあります。

危険の可能性が少しでもあれば,とにかく何でも中止。

命が大切。

そりゃそうですが,それなら日々の自動車運転の方が危険なのです。

天候を慎重に見ながら運転すれば大丈夫だった路線がいっぱいありそうです。


個人的には先日テニスの試合がありました。

その日,38度になるかもしれないという予報を見て,大会関係者がビビったのか,午前中で中止にしてしまったのです。

で,実際は34度くらいだったので,全然できたやんか!という話。

一応気象予報士やってるのでよくわかるのですが,予報の精度をみんな過信しすぎ。

これは模試でも同様です。

どういうしくみで予測しているかわかったら,そんなに確度はないとわかるのです。

それを,一般の人は100か0かのように白黒はっきり予測できると思ってしまうのですね。

もっと,確率的に物事を考えられる賢い人が増えないと,かえって不便な世の中になっていってるようで残念です。



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