[2019年8月27日]
大学入試の共通テストの迷走について,なんとなくウワサが伝わってきますが,不安に思っている生徒・保護者が多いのではないでしょうか。
先に書いておくと,そんなに不安に思うことはないでしょう。
ちゃんと学力をつけた人が損をすることはないですから。
ただ,時間とお金の無駄が発生するので,その点は社会的にマイナスなのです。
とりあえず,今の文科大臣は腐っていますが,仮に誰かが交代しても一度おかしな方向に進んだものを変更することはありません。
文科省のメンツとかがあるので,白紙撤回にはならないから。
先日,文科大臣の人間として腐っている内容のツイートが見られました。
誰かのツイートを引用(リツイート)した内容に,「マヂキチ」というネット用語が含まれています。
マジでキチガイという意味ですね。
このリツイートだけでも更迭に値すると思いますね。
心ある教育関係者が不備を指摘しても,何やら外野が「文句言ってる」としかとらえていないようです。
「クレーマー」という位置づけで,相手にしないようにしているみたいですね。
この文科大臣に何を言っても無駄なのであきらめましょう。
繰り返しますが,大臣が交代しても状況は1ミリも変わりません。
共通テストのベースは今のセンター試験と変わりません。
いくつかの不備以外はそのまま良い試験が継続されるので,そんなに気にしなくてよいのです。
問題点は,国語の記述,数学の記述,英語の民間試験の3点です。
国語の記述は,ちゃんと採点されるかどうかあやしいのと,各自の自己採点も難しい点。
さらに,採点基準を見ても,結局国語の力をちゃんと測定できているのかという根本的な問題に行き着いてしまうのです。
数学も同じで,短文を書かせる試行テストでは,正答が数パーセントしかなかったのです。
多くの生徒には全く無理な出題で,結局何を測定したいのだか。
で,ちゃんと論述させるのはあきらめて,今までのセンター試験の方がまだちゃんと測定できていた学力を,よくわからんモノを測定するという,本末転倒意味不明なことになりそうです。
英語の民間試験は2つ大きな問題点が指摘されています。
1つは,何を測定しているか業者ごとに違うのですから,点数をそろえるのは原理的に不可能な点。
原理的に不可能って意味わかりますかね?
まあ,これも結局何を測定しているかわからないのです。
試験って,何かを測定しないといけないのですが,測定するモノがバラバラなのに,同列に扱うという・・・
もう1つは,特定の業者=ベネッセや英検が儲かるだけで,他の誰も得しないどころか,経済的に負担が増す点。
現在,ベネッセは学校教育に入り込んでしまっていて,癒着どころの話ではありません。
公正な試験というのとはほど遠いイメージですね。
とはいえ,上記の問題点は実はさほど大きな問題ではないのです。
現に,英語の民間試験を不要とした北大,東北大,京都工繊大のような大学もあります。
それに,利用する大学も配点は未定だったりしますので,何を測定しているかわからない試験の配点を極端に低くすればいいのです。
大学はアホではないので,ちゃんと学力を測定していない記述式とか民間試験の配点を高くするはずがありません。
国公立大はちゃんと2次個別試験をしてくれるので,そこでちゃんと学力を示せば合格できるのです。
そういう意識で,まっとうな学力をつけることだけに専念すればいいというのがウチの塾の見解です。
にほんブログ村
にほんブログ村