[2019年8月29日]
昨日の補足です。
いつも書いてますが,たいていの学校の先生は,進路指導について全くの素人です。
「なんとなくそんな感じ」みたいな感覚でモノを言ったりします。
悪気はないのですが,責任感も全くありません。
一方で,素人と思われたくないので,むしろ自信満々にウソついたりします。
気を付けてください。
学校によっては,生徒の国公立大学進学を目標にしていて,誰でもとりあえず国公立大を目指すように指導します。
その結果,大量に残念な結果になる人が発生しても何の責任もとらなくていいのです。
つまり,国公立大を目指して合格するもしないも,生徒の自己責任ということです。
学校の先生の言うことを真に受けて,分不相応な国公立大を目指したばっかりに,本来行けたはずの私立大学のレベルに達しないということがよくあります。
自己責任です。
生徒が悪いのです。
先生は全く悪くないのです。
生徒が悪いのです。
先生を信じた生徒が悪いのです。
親御さんに知っておいて欲しいのは,生徒はいつでも悪くないということ。
生徒は正しい情報を与えれば,自分で正しく判断します。
悪いのはいつも大人の方で,ウソの情報を与えるから誤った方向に行くのです。
そこで,ウチの塾ではこのようなブログや面談を通して,常に生徒には正しい情報を与えています。
この正しい情報というのは,普通の塾では与えることができません。
これは,正しい情報をどの塾も持っていないという意味ではないですよ。
たいていの塾は営利目的なので,生徒や保護者をだましてでもお金をたくさん稼ごうとするのです。
具体的には,国公立大を目指してもらった方が多くの科目を受講してもらえるので,それだけでもたくさんのお金を支払ってもらえます。
それに,レベルも高い方が高額設定できます。
生徒を鉄砲のタマにたとえる塾や私立高校が多いです。
「数撃てば当たる」
「今年はタマが少ないなー」
ほんとうにそのような表現をする先生がいるのですよ。
ウチの塾くらいではないでしょうか,受講科目やコースによって料金を変えていないのは。
それに,進学先を売りにもしないので,純粋にその生徒の将来のためにしか動かないのです。
ウチの塾も,一応塾ですから営利目的ですよ。
でも,売っているモノが違うのです。
「真実」を提供して,その事実に基づいて指導する「学習環境」にお金を払ってもらっています。
なのでブログに真実を書けるのですよ。
で,昨日書いたことで気分を悪くされた人がきっといます。
カンタンにまとめると,昨日の内容は,
「私立大はアホが行くところで国公立大はカシコが行くところ。」
でした。
そんなホントのこと書いたら絶対怒られますよね。
でも,実際はそういうことです。
関西大学と大阪市立大学の両方に合格した人は,どちらに入学しますか。
100%大阪市立大学です。
それだけで十分ではないでしょうか。
反論になっていない反論を聞くことがあります。
「大阪市立大学に合格しても,関大に落ちた人がいる。」
それを反論と思うような人は,アホ組なので,相手にしないことにします。
さて,生徒が国公立大に行きたいとか言うと,親御さんは決まってこういう「作戦」に出ます。
「あらそうなの?国公立大だと学費が安くて助かるわ。ウチはお金がないので,私立大は厳しいのよ。」
とか,あるいはもっと露骨に「私立大は絶対無理なのよ」と,親が子どもに「ウソ」をつくのです。
子どもは結局は親の喜ぶ顔が見たいので,親が国公立を望むなら志望してあげようとします。
心やさしい子ばかりなのです。
ですが,このウソが功を奏する可能性はゼロです。
そんな甘いもんではないのですよ。
なぜ可能性がゼロかというと,それがウソだから。
お金は借金すれば手に入ります。
なんなら私が貸してさしあげてもいいです。
実際,そこまで貧困な生徒はそもそも高校にも行かないです。
塾になど来ているはずもありません。
そういうご家庭の子が,自家用車で送り迎えしてもらっている場合もありました。
自動車が維持できるのですから,お金は十分にあります。
子どもも,本当にお金がないのかどうかくらい,わかりますよ。
問題は学力の方なのです。
国公立大と私立大で,何が異なるかをちゃんと把握していない親御さん,あるいは学校の先生が非常に多いのです。
合格に必要な「学力」が圧倒的に違うのです。
普通の人が考える 私立<国公立 よりはるかに厳しいのです。
私立 < < < 国公立 って感じでしょうかね。
偏差値という,意味もわからずに使っている数値にまどわされないでください。
たとえば,パスナビに載っている大阪市立大経済学部の偏差値は57.5です。
一方の関大経済学部も57.5です。
ほら,一緒でしょ!
あまり変わらないジャン!!
ところが,受験に必要な科目数が全く違うのですよ。
国公立大だと英数国に社会と理科が加わって5教科。
私立だとたいてい3教科です。
素人さんにはわからない専門用語を使うと,教科数は5対3ですが,科目数はもっと差がありますよ。
たとえば,理科という「教科」に物理,化学,生物,地学といった「科目」があるのです。
国公立大の社会は2科目必要。
理科も理科基礎科目が2つ必要。
英語にリスニングが必要。
国語に漢文が必要。
私立は英語,国語(現代文と古文のみ),社会科1科目でよいのです。
具体的にはこんなイメージ。
受験生が勉強する時間は限られています。
1日14時間くらいでしょうかね。
それを,国公立大の受験科目数だと,1科目あたり1時間か2時間しかできません。
私立大だと3時間から5時間を1科目に費やせます。
毎日1〜2時間の勉強で偏差値57.5をとるのと,
毎日3〜5時間の勉強で偏差値57.5をとるのはどちらが難しいですか?
こんなカンタンな問に答えられない頭の悪い人は,とりあえず国公立大をめざしてみたらいいですね。
きっと無理だから。
さて,一方で,生徒の学力なんて,やってみないとわからないのも事実です。
だから,ウチの塾では,国公立大合格に,最も近づくことができるように指導します。
実際,過去に何人もの生徒が合格しています。
本人も周囲も驚くような結果が出たことがたくさんあります。
一方,やはり力及ばずに私立大に進学,あるいは浪人という例もたくさんあります。
要するに,国公立大を目指すということは,私立大だけ目指せば現役合格可能な人が浪人したり,1ランクや2ランク低いレベルの私立大にしか合格しない場合がかなりあるということ。
リスクがあるのです。
大阪市立大をめざす。
偏差値57.5に達しない場合,大阪市立大は不合格。
関大は合格しますか?
しません。
じゃあ,近大は?
昨年のデータだと,近大経済学部も偏差値57.5ですから,合格できない場合が多いのです。
というわけで,摂南大学くらいに進学ですかね。
その生徒,科目を絞って最初から関関同立に狙いを絞れば,関関同立に現役合格が十分に可能だったりしますよね。
ほんとうに,そのリスクを考えてでも国公立大を志望するかどうか,真剣に考えて欲しいのです。
それでも目指すというなら,ウチの塾のカリキュラムで頑張れば,どの学校,どの塾よりも合格ラインに近づくことは確かです。
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