[2019年10月29日]
最初からわかっていたことですが,今度の文科大臣も教育行政には明るくないのです。
テレビでトンデモな発言をしてしまい,事態の収拾に必死です。
共通テストで英語の技能を測るのに民間業者を使うという意味不明で誤った方向に進んでいます(これは今の大臣のせいではなく,文科省がアホなだけ)。
すると,田舎の人は検定会場が近くにないので著しく不利なのです。
また,検定料も数千円〜数万円かかります。
お金があればたくさん受けられるし,遠方の会場でも宿泊して受験できます。
田舎の人と家計が苦しい人は不利だと突っ込まれて,大臣は「身の丈に合わせて受検すればいい」と言ってしまったのです。
要するに田舎もんは身の程を知って,都会の大学で勉強する必要もないでしょうとか,貧乏人は大学進学など考えずに就職でもしておけという意味。
大臣の釈明は,マスコミでその部分だけ「切り取られて」しまって真意が伝わらないとのことですが,文脈上,全体を聞いても田舎もんと貧乏人を蔑んでいる本心が現れたことが明らかですね。
まあ,実際のところ都会人でお金がそこそこある一般人が圧倒的に多いですし,このまま実施される可能性が高いです。
高校2年生以下で,国公立大学進学を考えている人は,英検を受検する準備はしておきましょう。
ただ,準1級などは必要ないです。
2級あるいは準2級で十分だと思います。
出願資格は阪大でもCEFR A2レベルでよいとのことです。
ただ,実際に阪大に合格するレベルの人は2級に余裕で合格できるはずです。
取る資格は準2級で十分ですが,必要な学力は2級以上ということはちゃんと区別して認識しておきましょう。
英検で準2級も取れない人が阪大を受験するのはそれこそ学力的な身の丈に合っていません。
そういう学力的な意味での身の丈に合った検定や大学を受けるのは的を射ているというか現実的ではあります。
安全運転の受験生ならまずは準2級を受けて資格を取っておき,2回目に2級にチャレンジというのが普通の考えです。
それでいいとは思います。
ですが,もしも今私が高校2年生で阪大志望ならまず2級を受けて,2級に合格したら次は準1級にチャレンジしておくと思います。
2級が取れないようなら,北大や京都工繊レベルが身の丈に合った受験で,どうしても阪大に行きたければ浪人しますね。
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