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尾崎塾
富田教室

[2019年12月1日]

法律の限界

石巻市に大川小学校というのがありました。

あの東日本の震災で津波に飲まれて多くの児童,教員が亡くなりました。

その訴訟の判決が確定したという話。

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この判決は非常に厳しいです。

あの状況で,教員の対応に不手際があって多くの死者を出したという判決です。

そりゃ,遺族の方,世間の多くの人は学校がもっとちゃんと対応していたら助かったかもと思うかもしれません。

ですが,実際にあの状況で,どうしようもなかった部分が非常にたくさんあったと思うのです。

たとえば,この判決を下した裁判官さん。

アンタは相当に賢くって判断力もすばらしいから,あの状況でも的確に児童の命を救えたのですね?

アンタは神ですか?

あるいは単に世論に流される出来損ないの裁判官ですか?


何書いてるかわからない人は,ぜひその現場に行ってみてください。

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そして,そのときの教員になったつもりで校庭跡に立ってみてください。

後から校庭の横の山に駆け上らせたらよかったという人もいます。

まだ,津波が見えない状況で,津波が来ない可能性もあった中で,ケガをする可能性の高い行動をとらせることができたと思いますか?

裁判官さん。

法律って,悪いことをした人を罰するためにあるのではないのですか?

こどものために,一生懸命考え,判断している最中に津波に飲まれて亡くなった先生方が悪かったのですか?

普通に逃げる判断ができるのが当たり前なら,どうして2万人近い人が死んだのですか?

いくら悪人を罰する法律があっても,判決を下す人がちゃんと運用してくれないと意味がないのです。

石巻市長が遺族に謝罪をしたとのことですが,そんな必要は全くなかったと思います。

むしろ逆に,学校はあの時点では最善を尽くしていたのに,この判決は残念だとかのコメントが欲しかったと思いますね。



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