[2019年12月3日]
PISA学力調査で読解力の国際順位が急落したとのニュース。
こういうので一喜一憂することなく,ちゃんとした教育観に基づいて教育していけばいいと思います。
ゆとり教育がダメとなって,授業時数を増やしたらちょっと順位がマシになったとか。
そんな単純なものですか?
そもそも,この調査が世界中の国でなされているものの,それぞれの国の言語に翻訳されているわけで,読解力などはその国の言語の特性を反映してしまうのです。
出題内容とその国の言語特性の相性で順位が大きく変わる可能性があります。
試験をすれば本当の学力が測定できるといった単純なもんではありません。
ちゃんと日本語と論理的思考力を育てる教育をやっていたら,別に他の国と比べる必要もなく,ちゃんと賢い人間に育っていくのです。
そのために必要なのは,特に小学校や中学校の先生の学力。
今のままでは,たいして学力もなく,意欲すらない教員が増え続けます。
もっと専門職として給料を多くして,能力の高い教員にしっかりと任せる姿勢が大切です。
桜の会がどーたらこーたらやってるヒマがあったら,学校教育についての議論でもしたらいいと思います。
ちなみに,ゆとり教育って間違っていたのでしょうか?
その検証もされていないのですよ。
勉強はいつも言うように,学校の教科書に載っていることだけではありません。
この世の中のすべてのことが勉強の材料です。
ゆとり教育で,学校以外で学ぶ機会が増え,実は学力がアップしている部分があるはずなのです。
そして,その学力を測定するのはとても難しい。
教育って結果が出るのに時間がかかります。
測定できたかどうかわからない数値に右往左往せず,しっかりとした根拠のある教育を10年,20年と継続することが重要です。
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