[2019年12月8日]
今年はノーベル化学賞を日本人が受賞しました。
日本の化学教育も,悪くはなかったということかもしれません。
ところが,これからどんどん研究費が削られ,日本は科学の最先端から取り残されていくかも・・・
などという,大きなテーマでの心配以前に,普通の高校での化学教育がほんとうにヤバイと思っています。
どういうわけか,化学の先生って,最低限のルールを守らないのです。
最初はたまたま私の知っている人がそうなのかと思っていました。
ところが,実に多くの化学教師が自分のルールを極めて異常なくらい厳格に守り,それを生徒に強いたりもします。
何なんでしょう?
100歩譲って,ルールを厳格に守らせることで,学力が高くなっていくのなら,一時的にそういう教え方もあるでしょう。
でも,実際,生徒の学力は伸びないどころか,逆におかしなルールを教えられて取り返しのつかないことになりかねません。
さらに,カリキュラム的に意味不明の進め方をしたり,自分の勝手な都合で教えない分野が出てくる事態も。
最近でも,ウチの塾の生徒が通う高校で,トンデモな化学教師が見られます。
実例1:「無機化学はやりません」
どうやら,授業で無機化学分野を一切やらない宣言をされたようです。
スタディサプリでも見ておけという話。
実例2:「教科書終わりません」
終えるつもりでやって,ギリギリ終わらないというのも困ったものですが,2年生の秋に宣言されました。
最初から終える気がないという・・・
いずれも進学を重視する私立高校の話です。
厳密にいえば,法的に違反していると思うのですが・・・
あくまでこれらはウチの塾に聞こえてきているだけの例で,全国には何万人もの生徒が化学教師の「自分ルール」で不利益を被っています。
高校生への化学教育以前に,化学教師になる人への教育をもっと徹底させないといけません。
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