[2019年12月9日]
化学の先生って,どこまでサイエンスがわかっているか微妙なところがあります。
特に,国公立大を受験しない関関同立レベルの化学系出身の先生は,とても不安。
だって,昨今は理科の化学のみで受験して,物理を学ばずに大学に入ってたりします。
大学では一応教員免許の関係で少しだけ物理の単位を取っておしまい。
つまり,力とかエネルギーとは何かを知らずに化学をやっているのです。
そういうレベルの人は,その自分の能力の範囲でしか教えられないので,範囲からはみださないように自分独自のルールをつくってしまうのかもしれません。
僭越ながら私の例で言うと,専門は地学なのです。
それで,高校では地学の授業はあまりないので,物理ばかり教えていました。
ある年,クラス編成の都合で化学を教えることになりました。
それでビックリしたのです。
今まで同じレベルのクラスを他の化学教師が教えていた時と比べて,模試の偏差値が10もアップしたのです。
模試が学力のすべてを表しているのでないにしても,偏差値10というのは違いすぎます。
こっちは普通に当たり前の授業をしたのですが,どうやら今まで他の化学教師は全くおかしな方向の授業をしていたのでしょう。
そのクラスから京大2名を筆頭に,阪大,神大などに複数合格することに。
もちろん,教える分野を省略したりしません。
むしろ,非常に速く単元を終えて,3年生の秋には入試の演習ができるように指導スケジュールを組みました。
何をどの時期に教え,いかに定着までさせるか。
それをちゃんと考えて実行するだけなのです。
多くの化学教師が「教える内容」「教える時期」「定着のさせ方」のいずれもトンチンカンだったりします。
このブログ読んでる化学の先生方へ。
もしよろしければ,レクチャーしてさしあげますよ。
(もちろん有償ですが)
化学に限りません。
ほとんど全教科の教え方について有益なアドバイスができると思います。
と,こう書いたものの,誰も教えを乞うことはしてこないでしょう。
だって,学校の教師はプライドだけ高いのです。
他の先生に教えてもらうなんて,死んでも嫌です。
残念ながら,学校ってそういうところです。
授業の改善はほぼなされず,たまたま良い先生に当たるのを期待するしかありません。
にほんブログ村
にほんブログ村