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尾崎塾
富田教室

[2019年12月29日]

改革案

教員の仕事がブラックだとか,過労死ライン超えてるとかいうネット情報が氾濫しています。

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これ,本当に危機的状況です。

あ,いや,教師の仕事の過酷さとか死にかけてるとかいうのが危機的ということではないです。

そうやって,間違った方向に煽ってるネットやマスコミに対する危機感です。


そもそも,教師の仕事を勤務時間で測るのが大間違い。

日本は法治国家なので,法律を作ってそれを守るのはいいですが,間違った法律を作ってしまったので危機的なことになっているのでしょう。

先日,農業に詳しい大学の先輩とお話しする機会がありました。

その先輩が言うには,農家の人のやっているすべての労働を野菜の価格に乗っけたら,大根100円とかおかしいことになるとのこと。

つまり,肥料を運ぶコスト,畑をつくるコスト,水路の作業コスト,草刈りのコスト,全部考慮したら1本100円ではとても釣り合わない。

かと言って,草刈りに何時間かかったか計算して時給900円をプラスして野菜を売ったら,今までよりかなり高額になってしまう。

それに,サラリーマンと違って,勤務時間を誰も測っていません。

残業とか,過労死ラインとかの話がそもそも出てこないのが農家の働き方なのです。


これって,教師も同じです。

教室で教科書開いて教えている時間だけが教師ではなく,授業の準備している時間だけが教師でもない。

教師というのは,帰宅の途中も,家に帰っても,いつでも24時間教師なのです。

農家の人は,夜中も風雨や霜の心配をし,曜日も関係なく作物にかかわって育てるのです。

教師も,あらゆる場面で生徒のことを心配し,曜日も関係なく生徒のためになる教材研究をするのです。

勤務時間など,いつからいつまでと線引きできるものではないのです。

そうやって,勤務時間など一切考えずに人を育てるのが教師の仕事です。


そう言った議論をする場が,今の日本ではないのです。

ブラック企業のようにレッテルを貼られた学校の先生になろうなどという学生はどんどん減っています。

もしもこのブログを読んでいる奇特な教員志望の学生がいたら,ぜひネットのしょーもない言説に惑わされないでください。

24時間,ずーっと教師であり続ける生き方を選ぶわけです。

それはそれで,十分にやりがいがあって,決して辛い仕事でもありません。

力量がなく,かといって研鑽して能力を高めるでもなく,ただ時間だけ勤務して給料をもらおうなどという教師になるのならやめておいてください。

おいしい野菜を精魂込めて作る農家のような教師になってください。


現実は勤務時間ばかり気にする若い教師が増えています。

勤務の体系を根本的に農業のような体系にもどすような改革を提案したいと思います。(←有識者として!)





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