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尾崎塾
富田教室

[2020年1月10日]

プログラミング教育って?

必修化,20年度って・・・今年やん!

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小学校でプログラミング教育ってのが必修化されるという話。

で,実際は無理だって話。


あの,大学入試センター試験に代わる共通テストで,記述式をやるとかいうのが無理だって話と同じことです。

無理なものは無理なのです。


採点できる人間がいなければ採点できません。

プログラミングを教えられる教員がいなければ教育できるわけないのです。


で,この記事では自治体の6.5%が準備が整わないことが確定したらしい。

いや,ちょっと,よく読むと,準備が一応できたとした学校は73.5%です。

あと20%は,まだ研修などしていないけれども3学期にバタバタと取ってつけた研修をする「予定」というだけ。

しかも,準備は一応できたとされているところも,指導できる教員が1名以上ということなので,2名以上となると・・・

本当は全教員が教えられないといけないわけで,これはもう,不可能なのです。

そもそも,プログラミングって何ですか?


下はとある学術論文です。
     ↓
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この三角の図を,私がプログラミングして描いたのですが,何か?

私は学校でプログラミングなど習っていないのです。

しかし,数学や理科をきっちり勉強していたのでこのプログラムが作れたのだと確信しています。


言いたいのは,ほとんどの小学校の先生は,プログラミングするのに大切な数学や理科が苦手だということ。

多くの小学校教員はいわゆる文系受験だから,センターレベルの数学や理科が6割くらいしか取れなかったはずです。

それで,大学で勉強したかというと,そうでもなく,要するにプログラミングするに足る資質がないのです。


さらに,このプログラミング教育を導入しようとした文科省の役人も,東大卒とはいえ,ちゃんと理科や数学を使って物事を進めた経験がないのです。

単に入試で東大に入るための道具くらいに思ってたのではないでしょうか。

数学や理科を実際に使うということがプログラミングには重要で,そのベースもわからずに聞こえのよい政策に走るという頭の悪さ。

その証拠が今回の件です。

政策を実施したければ,できるように順に手を打っていかないといけません。

まず導入する意義を周知徹底。

指導できる教員を確保。

教員の能力が十分になったら,いくつか実験校で実施。

問題点を洗い出して実際に導入するかどうかを決める。

ここで問題があれば,最初にもどって導入するかどうかから検討。

問題がなければ導入時期を決める。

平行して予算なども準備。

機械も確保。

などなど,こういう段取りを漏れなくやる作業自体がプログラミングそのものなのです。

プログラミングがそもそもできないお役所ということを,皮肉にも証明しているのがこの事態。

おもしろ過ぎて涙も出ません。




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