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尾崎塾
富田教室

[2020年2月9日]

1.5次がありますから

明日は大阪の私立高校は一斉に入試日です。

希望のところに合格できるように頑張ってください。


どういうわけか,大阪と京都と兵庫は同じ日に私立高校が入試をします。

どうしてでしょう?

統一する必要があるのでしょうか?

逆に滋賀や奈良は違う日にやってます。


理由は過去に書いていますが,カンタンなことです。

私立高校どうしで結託して倒産しないようにしているのです。

もう少し正確に言うと,私立だけでなく,教育委員会ぐるみで癒着しているのです。


だって,私立高校など,一般企業と同じで,企業努力によって生徒を集客すればいいだけの話。

各学校で自由に入試の日を決めて実施すればいいのです。

ところが,自由にやると困る学校が出てきます。

人気校に生徒が集中して,不人気校には生徒が集まりません。

生徒がいないと学校は収入がないのでつぶれます。


既得権という言葉がありますが,学校って一度作ったらカンタンにはつぶれないのです。


本来は,大学入試のようにやるべきです。

関関同立は入試日が重なっている日もありますが,ずらして全部受けることも可能です。

産近甲龍もひととおり全部受けられます。

受けて合格した中で,一番行きたいところに行けばいいのです。

念のためにスベリ止めを受けておくのも自由です。


高校入試でも,たとえば女子なら四天王寺が第一志望で,スベリ止めに関西大倉,追手門,薫英,京都女子などなどたくさん受けて,合格した中で一番行きたいところを選べばいいはずなのです。


ですが,多くの中学生は2月10日に受ける試験1回だけしかないと思い込んでいます。
(思い込まされています。)

中学校も,その1回しかない入試をどこにするか決めさせます。

絶対に合格しそうな安全なところにするように,強く勧められます。


実際は,2月10日以外に1.5次入試という募集があって,結構多くの学校を受験することが可能です。

たとえば今年なら,こんなかんじです。
   ↓
2020年大阪1.5次
img1
女子で高学力なら,2月10日に四天王寺を受けてみたらいいのです。

もしも不合格でも,14日に開明や履正社,15日に薫英の国際コースも受けられます。17日に常翔のスーパーコースもいいですね。

京都や兵庫の高校もさがせば,もっと可能性が広がります。

多くの高校を受けて合格したところへ手続きすればいいわけです。
(専願しかダメというところもたまにあります)

もしも四天王寺が危ないというので安全に2月10日に薫英を受けたとします。

そりゃ合格するでしょう。

でも,四天王寺を受けていたら合格したかもしれません。

もったいないではありませんか。


そんなに高学力でなくても,たとえば中学で関西大倉が無理だと言われたとしましょう。

べつに,一番行きたいところだったら受けたらいいのです。

もしも不合格でも17日に追手門がありますし,15日の早稲田摂陵もあります。
16日の金光大阪もあるのです。

最初から無理そうだとあきらめて受けず,中学の先生が超安全志向で勧める金光大阪に最初から決めてしまう必要はありません。


ウチの塾ではこういうことを書いているので上記の戦略で受験する人がいます。

ですが,一般には非常に少ないですね。

だって,中学の先生にしてみたら,1回で終わっていた受験が何度もあって「めんどくさい」のです。

でも,高校の先生は生徒の大学受験のためにいつもこのような受験をさせているわけです。

中学の先生たちはちょっとはマジメにはたらいてください。

ってか,私立高校の人が今の制度にあぐらをかいているからいけないのです。

自由な競争で勝ち残れるように,教育内容を良いものにしようと頑張ってください。




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