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尾崎塾
富田教室

[2020年5月2日]

石ころは語る

これは,天竜川の河原で拾ってきました。

img1
両方とも成分はほぼ同じSiO2のカタマリですが成因が異なります。


左の黒っぽいのはチャートと呼ばれます。

大昔,海洋にプカプカ浮かんでいたプランクトンのうち,ケイ酸の殻をもつモノが死んで深海に堆積しました。

それが,海洋プレートの動きに乗っかって日本列島の近くの海溝で沈み込み,それが隆起して中部地方に露出したものです。

チャートがあると,昔深海底だったものが日本列島にくっついたことがわかります。

こういうのを付加体といいますよ。


右の白いのは,マグマが冷えて結晶分化するときに,最後に残る成分がSiO2で,それが固まったものです。

よく見ると雲母も混ざっていますが,花こう岩というよりはほぼ石英のカタマリですね。

こういう石があると,昔,火山活動があったことがわかります。


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