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尾崎塾
富田教室

[2020年5月4日]

石ころは語る3

GW地学ネタ。

岩石シリーズ第3弾はこれ。

img1
青緑っぽい色をしています。

さわってみると独特のつるつるぬめぬめ感があります。

ん?この感触,どっかでさわったことがあるような・・・

そう,たとえば蛇のウロコの肌触りとよく似ています。

この岩石,「蛇紋岩」といいます。

よく,蛇のような模様だとか書いてありますが,実際は触った感触もこの岩石名に反映していると思います。

爬虫類好きのHちゃん,ぜひ触ってみてください。


この岩石は,地球の地下深くのマントルに水が入ってできます。

つまり,沈み込み帯でできるのです。

マントルはかんらん岩でできていますが,そこに水が加わると蛇紋岩ができます。

蛇紋岩の密度は小さいので,固体のまま自然にぐにゅぐにゅぅ〜っと地中を上昇して地面に達します。

この上昇に伴って翡翠とかエクロジャイトとか,地球深部の物質を地表にまで運んでくれる役目もしてくれます。

また,蛇紋岩の産地はどういうわけか,東日本に少なく,西日本に多いのです。

岩石自体すべりやすく,やわらかいので,西日本に大きな地震が少ないことと関係があるのではないかとも言われています。

塾にあるこの石も兵庫県で採取したものです。



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