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尾崎塾
富田教室

[2010年7月18日]

なぞかけ

学力とかけまして,

クレーターの数と解く。


その心は。


若い時に決まる。



説明がいりますね?

月のクレーターの数はどのように増えていくのでしょう。
時間が経てば,月にぶつかる彗星や小惑星,隕石の数が増えていきますから,時間と比例しているのでしょうか。

実は月ができてからクレーターの数は一様に増えてきたわけではありません。ほとんどが約40億年前,つまり月が若いころに大量に小惑星の衝突を浴びたのです。最近の30億年間に月にできたクレーターの数はそれ以前に比べると圧倒的に少ないのです。これは,月の高地と海のクレーター数から容易にわかります。海と呼ばれる黒っぽい部分(これがウサギに見えたりする)にはあまりクレーターがありません。30億年くらい前に海が形成されたからです。

月や地球ができて約46億年です。これはたまたまですが,私が46歳なので1億分の1スケールで人間にたとえると,クレーターの数ははじめの16歳で圧倒的に決定して,その後も増加しますが,その量は少ないということになります。
学力とかけたのはそういう点で似ていると思うからです。16歳までというのは,ちょうど中学・高校までという感じになります。それまでに大量に身につけるべきことがあって,そこで身についたものがその人の一生涯の学力量を決定的に決めるのではないでしょうか。

鉄は熱いうちに打てと言います。時期をのがしてはなりません。



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