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尾崎塾
富田教室

[2020年5月21日]

映像授業あれこれ

この騒動で,学校や塾によってはあわてて映像授業を配信しているところとそうでないところに分かれています。

まあ,ハッキリ言って,普段からの授業力の差がそのまま反映するわけですから,授業に自信のない場合はやらないのが吉。

ポンコツ講師の授業映像を配信したばっかりに,その授業を子のうしろで見ていた親が,

「こんな低レベルの授業だったのか!」

と愕然として,塾を辞めさせたという事例が複数報告されています。


ウチの塾の場合はそのような心配は無用です。

だって,配信しませんから!(←そっち?)


多くの人がイメージしている映像授業は,やはり「今でしょ」の人が登場するT進とかでしょう。

最近は「スタディーサプリ」が幅を利かせています。

「聞こえないんじゃない!最初から言ってないんだ!」でおなじみの関さんの授業は,あれだけを見ていると非常にわかりやすいように錯覚します。

でも,考えてみてください。

わかりやすい授業って,実は間違ったことを教えればカンタンなのです。

先ほどの「最初から言ってないんだ!」というのは全くのウソですからね。

「言ってないんじゃない!おまえが聞こえてないんだ!」


一方,ウチの塾で契約しているブロードバンド予備校の映像授業は,かなり質がよいです。

img1
パフォーマンスでわかった気にさせるような授業ではなく,レベルの高い内容を,手順を踏んできっちりと教えるスタイル。

ちゃんと演習問題もついているので,実際にどこまで理解できているか確認もできます。

私も地学で登場しますが,映像授業はそれ専用に授業内容を組み立てて,教材も練って作ります。

そうでないと,せっかくの映像授業のメリットを生かせないからです。

ただ,デメリットもあって,映像授業の講師は生徒の顔が見えません。

寝そべってあくびしながら見ているかもしれません。

それに,映像授業の最大のポイントは,自分のレベルに合った内容かどうかです。

対面の授業だと,講師は生徒のレベルをだいたい把握してます。

そして,授業中の生徒のリアクションでわかってるかどうか確認できますので,その場でフォローできるのですが,流しっぱなしの映像だとレベルが合わないと終わりなのです。


テレビかネットか忘れましたが,この休校期間には,授業の一番上手な人の映像を一律に流せばよいと言ってる人がいました。

たしかに,ポンコツな授業の先生もいますから,一理あります。

ところが,実際のところ,映像授業をきっちり受けられる層が限られているのです。

おそらく,かなり成績上位の生徒でないと,思ったほど内容を吸収することができません。

やはり,現状では対面授業の方がはるかによいと言えそうです。


そういうわけで,早く学校を再開してあげてください。

なんちゃって動画授業や宿題課題だけの休校期間。

本来身についているはずの学力がどんどん失われています。





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