[2020年5月24日]
これは,先日の物理の授業後に質問対応しているところ。
仕事とエネルギーの関係をやりました。
この分野は「物理基礎」の内容です。
現行の学習指導要領では,高校で学ぶ物理を「物理基礎」と「物理」に分けています。
そして,多くの高校で「物理基礎」は1年生でやってしまうのです。
そこで困ったことが生じます。
運動方程式もそうですが,本来は力を扱うのにベクトルとして扱わねばなりません。
これが基本中の基本なのです。
ところが,高校の数学でベクトルを学ぶのは2年生です。
ですから,高1で物理を学んでもなかなか本質的な内容まで指導されていないのが現状です。
そして,そのまま3年生になって,いざ入試問題を演習すると壁にブチ当たります。
そこで,ウチの塾では,このような分野をもう一度最初からベクトルの概念を用いて説明して,ちゃんと理解して使えるように授業しています。
特に,仕事を力×距離などと安易に考えるのではなく,ちゃんとベクトルで考えさせています。
他にも,安易に保存則を使わないように,適用条件から確認させています。
こういうところをすっ飛ばして公式ばかりいじくっている受験生は,入試において残念なことになります。
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