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尾崎塾
富田教室

[2020年5月25日]

正しい行動が滑稽

ずっと,新型コロナ対策について,世間の対応がおかしいと思っていますが,よい例えが浮かびませんでした。

最初からずっと思っているのが,「竹槍でB29に向かっていった日本人」です。

今から考えると,ほとんど意味のないことを,日本国民全体がやっていたみたいな話。

たしかに,竹槍が超低空飛行のB29にちょっとでも届いて,バランスを失った飛行機が墜落する可能性はゼロではありません。

それより何より,一人一人がお国のために,何かできること,努力できることをやるということが目的だったとしか思えません。

それも,日本人のみんなの「命」のためにです。


今日,新たな例えをしている方を見つけ,結構しっくりきたので書いてみます。

それは「対岸の火事」。

対岸で火災が発生しています。

まあ,本来こっちには関係ないことの例えですが,他山の石のように戒めとして,対岸で起こっていることを全くの他人ごとと考えず,こちらでもちゃんと予防しましょうという考え方自体はよいでしょう。

だと思うんですが,今は違います。


対岸が燃えています。

それを見て,ある「対岸の専門家」が,こう言うのです。

「あの火の粉がこちらに来て家が燃えるかもしれない。

10万軒に0.5軒なら大丈夫ですが10万軒に1軒でもそういう可能性があると非常に危険です。

実際,すでに火災が発生したところがあって,家が密に建っていたので数十軒が類焼して人が死んでしまいました。

密だと死人が出るのです。

これから,家と家は20m離して建てて住むようにしましょう。」


最前線の医者はこう言います。

「火事でやけどの患者が大量に来られては病院がパンクします。

絶対にやけどしないように,最初から川の中に入って生活してください。」


専門家や医者の言うことは,安全に安全を考えた正しい話。

人間の命を最優先に考えてくれていますね。

だから,みんな言うことを聞いて,不要不急でない場合のみ陸に上がり,普段は水の中で暮らすようになりましたとさ。

ちなみに,時の総理は各世帯に水中眼鏡を2つ配布したとか。


これが新しい生活様式です。

もともと泳げない人が水の中に入って,溺死しても,それは知りません。

やけどして死ぬとか,病院がパンクして死ぬ人がいないのだからよいのですよ。


そういう世の中になっていくのです。


「対岸の火事」は,今の世の中をよく例えていると思います。


img1 対岸クイズ:この写真の対岸には何が写っているのでしょうか?



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