[2020年6月4日]
昨日の神社で,いろいろな願い事を書いた絵馬があったが,こんなのがあって笑ってしまった。
〇〇高校の合格,ではなく,単に「高校に合格」を願っている。
我々は実際のところを知っているので,少々笑ってしまったという次第。
実際のところというのは,大阪の場合,私立高校はほとんど合格するので,わざわざ神社に行ってお願いしなくてもよいという話。
だいたい,11月の実力テストの結果で私立高校と中学校の先生の間で話が出来上がっているのだ。
絶対に生徒や保護者には知られないように(内密に),12月末から1月はじめにかけてこっそりと話をする(密談)。
そして,この生徒は実力テストで〇〇点だから合格を確約するといった約束を取り交わすのだ(密約)。
これを,大阪モデルの3密という。
しかし,世間でこれだけ3密がダメだと言われているのに,大阪モデルは何十年も前からこれを続けている。
府知事が維新になったら,こういうところにこそメスを入れるのかと思ったら,全然変えようとしない。
ただ,今年は事情が違う。
おそらく2月にもなれば,またウィルスが活発になって,入試が実施できなくなる可能性が高いのだ。
どこかの高校で,1名でも感染者が出たら休校とかになるわけで,学校も封鎖して消毒しまくるのでしょう。
その高校を受験する予定の生徒は,全員不合格?
となるわけでもなく,実はあらかじめ合格が決まっているのだから,全員合格でよいのである。
つまり,入試をそもそもやらなくてよいシステムがこの大阪入試モデルだったわけ。
さすが,大阪モデル。
何十年も前からこのような事態に備えるために私立高校と公立中学校の信頼関係を築いていたなんて。
ようやく時代が大阪モデルに追いついたといえますね。
そういうわけで,とりあえず私立のどこかには絶対に合格できるのが大阪の入試システム。
来年はこれを公立高校にも拡張して,内申点と実力テストだけで選考してもよいのでは?
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