[2020年6月14日]
週刊ダイヤモンドによると,大学入学者のうち,半数以上が推薦入試やAO入試なのだとか。
推薦というのは,付属高校からの進学も含んでおり,実質的に入試の勉強はせずに大学に入っている場合も多い。
また,AO入試も学力試験は行わず,面接や論文での評価で合否が決まっていく。
つまり,学力がないのに大学生になれてしまうのである。
さらに,その入学を得るために,付属・系列の中学校に入学する手があるとか。
ご丁寧に「狙い目」の付属校を紹介してくれている。
たとえば,関関同立大への推薦枠の大きい付属・系列中学へは,偏差値30台から40台前半で入れたりする。
そのままうまく大学へ進めば「お得」との考え。
まあ,そう考えるのは勝手だが,世の中そんなに甘くないとだけは言っておいてあげた方がいい。
同じ関関同立卒の学生でも,そうやってロクに勉強もせずに大学に入った人と,たとえば国公立大受験をしたが惜しくも届かず,私大に進学した人では,大きく学力が異なる。
AO入試などが増えた背景には,多様な人間を世の中が求めているとかいう幻想がある。
たしかにステレオタイプ思考の人間は役に立たないが,かといって,基礎的な学力がないくせに勝手な発想ばかりする人間が有能とみなせるかどうかははなはだ疑わしい。
基本は,しっかりと学力をつけて難関大学に合格できる程度にしておくこと。
その上で,柔らかい頭を持ち,発想力豊かな人間になるようにいつも心がけるのが大切だろう。
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