[2020年6月23日]
この学校,ほんとにバカですね。
来春Wコースを新設するそうです。
経緯はおよそ次のようなもんでしょう。
まず,来春から中学の募集を停止します。
そもそも大阪で私立中学の需要はほとんどありません。
公立志向の強い大阪で,わざわざ私立に行くのはよほどの理由が必要です。
たとえば,地元の公立中学が荒れているとか,特定の部活をやるとか。
それで,大阪近辺の私立中学は,関東に比べると驚くほど低学力で入学できます。
先日書いた関関同立の付属でも偏差値40とからへんで入れたりします。
そんな程度の学力の生徒を6年間過ごさせても,よほど教育内容が良くないかぎりたいした伸びもしません。
カンタンに言うと,私立の中学生〜内部進学の高校生はお荷物だったりするのです。
そういう意味で,中学の募集を停止する経営判断は全く正しいどころか,遅かったとも言えます。
それはよいとして,その停止した年に,新たな高校のコースを新設です。
もう,露骨すぎて恥ずかしさもないのでしょうかね。
要するに,中学で募集が減った分,高校で数合わせしますというためのコース。
雇っている教職員の数が同じなら,1クラス減るのは困りますから。
安易すぎる数合わせ。
これこそ,中学生とその保護者はバカにされていますよね。
でも,バカを見るのは学校なので,平気ですけど。
学校が救いようのないバカなのが,この新設Wコースの内容です。
どうやら早稲田推薦枠20名で,あとは国公立大を目指すようなのです。
はぁ〜〜〜??????
もしもしぃ〜〜〜???
この期に及んで,さらに上位層を募集しているの???
それ,早稲田がくっついた初年度に生徒が全く集まらなかったあの考え方と全く同じですよ。
学習機能が全くないのですかね,この学校は。
気持ちはわかります。
実は,この学校,早稲田の系属なのに推薦枠が40名しかありません。
しかも,その40名の枠を満たすことがずーっとできていないのです。
つまり,学力が早稲田に入っても大丈夫なくらい高い生徒を40名つくることができていないのです。
それどころか,たとえば昨年までは35名くらいは推薦していたのですが,30番目以下の生徒は偏差値だと50そこそこだったりします。
これだと関関同立や近大も入れないくらいの学力です。
そんな生徒を早稲田に推薦していたので,さすがに今年は基準が厳しくなって,なんと22名しか早稲田に入っていません。
ここまで,よろしいでしょうか?
さて,問題はここからです。
推薦枠が40名なのに,半分の20名しか推薦できないのです。
そこでとんでもなく思考力のない経営サイドがこう考えたのですね。
「じゃあ,さらに上位20名上乗せできるような優秀な生徒を新コースで募集すれば埋まるよね」
というわけで,今までのABコースから20名,新コースから20名の推薦をしようというのが今回のWコースの発想。
あのね,おたくの学校に,今よりも上位の受験生が集まるはずないでしょ?
さっきも書いたけど,それは10年も前に確定しているのですよ。
なのに,相変わらず,早稲田っていう名前で高学力生徒が勝手に集まると思っているようです。
懲りてないんですね。
現実には,今と同じ層しか集まりません。
だから,それでもなんとか上位のWコースの生徒で20名くらいは早稲田に行くでしょう。
そして,ABコースからはほとんど行きませんよ。
学力上位層は学年全体で20名しかいないのですからね。
こんなこと,誰でもわかるのに,内部の人はわからないのでしょうかね。
にほんブログ村
にほんブログ村