[2020年6月28日]
昨日書いた,一般的な中学校の英語の先生の能力について,誤解があるといけませんので補足しておきます。
べつに,今の中学校の先生を批判しているのではないですよ。
日本で生まれ育って,いくら英語が得意で,大学で英語を少々かじっても,ちゃんと発音できるようにはならないです。
だから,発音できなくてあたりまえ。
何も悪くありません。
そして,大学入試の指導ができるような学力や指導力も必要ありません。
だって,中学校の先生なのですから。
言いたかったのは,現実に中学校の先生はそういうものだということ。
で,高校の先生も同じなのです。
そもそも,高校の先生には大学受験指導の能力は全く求められていません。
学習指導要領の内容を生徒に説明し,それを評価して,一定の理解が確認できたら単位を認定する。
それが仕事。
高等学校の教師の仕事は,それに尽きるのです。
ただ,私立や公立でも進学校を標榜している学校であれば,入試の指導もやっていることにしないといけません。
一応,入試に向けた内容もやっている風の授業になります。
ですが,入試に向けての授業なんて,きっちりできる先生もいれば,そうでない人もいるわけです。
いわゆる当たりはずれは生じます。
さらに,今年は特にそうですが,授業時数が十分でなければ,やはり十分な指導はできません。
そこで,高校受験もそうですが,大学受験に向けても,それを中心に外部の「塾」で指導してもらう必要が出てきます。
だからみんな塾へ行くのです。
注目すべきは,進学校であればあるほど,塾に行く生徒が多いという事実。
これ,おかしいでしょ?
進学校なら学校でちゃんと指導してもらえると思いがちです。
実は,全くそうではなく,多くの生徒が塾・予備校に通っているのです。
世界一阪大に合格者を出す茨木高校もそうです。
多くの生徒が塾に行っているようです。
今春,阪大に合格した茨高生は「ウチの塾でなければ合格できなかった」と言ってくれましたが,やはり学校で提供されている内容だけだと,阪大以上のところに皆がスイスイ合格するということではありません。
学校の授業はもちろんきっちり受けた上で,さらに別の訓練をする必要があるのです。
で,その訓練は,大手の塾・予備校の方がきっちりできるのでしょうか?
たとえば茨木高校だと,多くの生徒が駿台,河合塾,東進に行くようです。
たしかに,それで阪大や京大に合格する生徒もいるでしょう。
ところが,そこに所属していることで安心し,肝心の学力がつかない生徒も大勢いることに気づかないといけません。
特に北野高校や茨木高校に合格した生徒とその親は,全くおかしな感覚を持って塾や予備校を選んでしまいがちです。
理由は,その多くの人が馬の塾出身だから。
その塾のおかげで合格できたと思ってしまっているのです。
いちばん多くの人が合格する塾に行けば,それで合格するという「成功体験」をしてしまったのです。
これ,まったく論理的ではないですね。
宝くじに当たった人を調べたら,なんと,全員が宝くじを買っていました。
だから,あなたも宝くじを買えば当たると思って買うのです。
そして,当たってしまった人の集団ができてしまいます。
その幸運な人の集団に,さらに高額の宝くじの案内が来ます。
絶対に買いますよね。
しかも,「絶対に当たる」かのような宣伝文句付きですから。
みたいに思うのですが,今日もまた,そういう大手の塾・予備校で,合格が当たるのを待っている生徒が多くいるのが,不思議でたまりません。
現実が例え話と違うのは,宝くじは本当に誰にも均等に当たることがあります。
実際の入試は,相応の学力をつければ確実に合格しますし,そうでなければ不合格になります。
自分の学力をつけるということを考えて塾を選ぶべきなのに,どうして有名なところばかりを選んでしまうのでしょうかね?
まあ,ウチの塾としては,高校生の人数はまあまあ多く来てくれています。
中学の時に,ウチの塾の存在は知っていたものの,その塾を辞める勇気がなかった人が多いようです。
そして,高校では賢明な選択をしているようです。
ただ,先に述べたようなトップ校に入ってしまった人は,目が曇ってしまってウチの塾を選ぶ能力がないので来ないですね。
あ,目が曇ってる人はこれを読んでも来ないとは思いますが,本当に来ないでくださいね。
その病気を治す方法を知りませんので。
特に茨高生はお断わりしますね。
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