[2020年8月9日]
今月の蛍雪時代は私立大学の入試科目一覧が付録です。
来春の入試で自分が使う科目が何かわからないようだと,そもそも合格は難しいでしょう。
とはいえ,実際のところはウチの塾生でも夏前に自分の受験に必要な科目がよくわかっていない生徒がいました。
夏前ではまだ現実味がないということでしょう。
志望校が決まっている人は,その大学の科目をやればいいように思いますが,落とし穴が一つ。
それは,志望校に行ける学力がつくかどうか,誰にもわからないという点。
そして,多くの生徒は,自分の志望校よりも下のランクの大学に行くことになるのです。
少なくとも,浪人しないのであれば同レベルの他大学やすべり止めとして下位の大学を受けますね。
ですから,志望校以外の受験科目も調べておくべきなのです。
特に,医療系の志望者は要注意です。
理科が1科目だったり,基礎2科目だったり,数学が?Aだったり?Bや?まで必要だったり。
ちゃんと調べておかないと,3科目に絞って受験勉強できるのに4科目5科目やらないといけないハメに。
これは国公立大志望者にも言えますよ。
現時点で志望している国公立大学に合格する可能性は非常に低いのです。
すると,他の大学の受験にも対応できるような科目選択をしないといけません。
さらに,私立大学をすべり止めにするにも,多くの私大は3科目入試ですから,その3科目は得意科目にしておく必要があります。
具体的には,理数系だと国公立志望者は理科が2科目です。
一方の私大はほとんどが理科は1科目でよいのです。
2科目平均して70点取るように勉強するよりも,得意な方は80点で苦手な方は60点というように差がある方が私大入試では有利です。
これも残念ながら絵にかいた餅で,実際には両科目とも50点の力しかつかないという例もたくさんあります。
とりあえず,この夏は基礎力アップをしっかりとやって,秋以降にぐーんと伸びるためのベースをつくりましょう。
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