[2020年8月10日]
それで,蛍雪時代の今月号だが,どうして付録の話になったかというと,本体のテーマが意味不明だったから。
心技体は聞いたことあるが,心脳体だって???
特に受験に関してはメンタル面の心,問題を解く技術,そして長時間の演習や試験に耐える体力が必要だというのはわかる。
ところが,どうも内容を読むとピンとこないことが書いてあって,技でなはく「脳」ってどういうこと?
×の習慣があるそうで,
寝るのが遅い
朝ごはんを食べない
疲れていても机に向かい続ける
学校の授業は適当に聞き流す
他のことをしながら勉強する
寝る前にスマホを見る
とのこと。
最後のスマホ以外は,我々の頃からあった話で,一概に全部悪いとは言いきれない。
早朝から塾をやっていて言うのもアレだが,勉強が夜にはかどるなら夜中にやればいいし,早朝に頭が働くなら朝にやるのがよい。
世の中に,朝型の人が一定数いるのだから,ウチの塾はそういう生徒のために早朝からやってあげている。
夜型,深夜の勉強を否定しているわけではないのだ。(ってか,自分が夜型なので,早朝に勉強なんて無理)
それに,朝ごはんだが,自分は朝から胃が活動しないタイプなので,昼にならないとお腹が空かない。
人間もいろんなタイプがあって,お腹が空いてないときに無理に食べるのがはたして健康によいのだろうか?
さらに,疲れていても机に向かうというのはすばらしい。
自分なども部活をやっていたので,毎日くたくたで家に帰って,机に向かうのはたいへんだった。
疲れを溜めて病気になってはいけないが,ギリギリ頑張るのはとても良いことだと思う。
学校の授業は,適当に聞き流す方がよい場合もあるのは現状よくありそうなこと。
そして他のことをしながら勉強っていうのは,マルチタスク能力を開発するのによいかもしれない。
というわけで,脳の習慣は全く賛同できない内容だったわけ。
ウチの基本的な考え方は,勉強法とか生活習慣にこれだけが正解というのはなく,その人,その時期,状況によってよいものを選べばよいということ。
要するに何でもアリなのだ。
大切なのは,今回の雑誌もそうだが,活字になっていることが全て正しいと思い込んでいたり,テレビや新聞が正しいと思い込むようなバカにならないこと。
自分の頭で本当に正しいかどうか判断できる,賢い頭をつくることこそが勉強なのです。
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