[2020年8月22日]
昨年優勝した渋野選手が今年は予選落ち。
ゴルフの全英女子オープンです。
どうしてこのような結果に?
結論から言うと,実力がなかったのだと思われます。
この試合はリンクスと呼ばれる海沿いの強風にさらされるコースで行われました。
渋野選手が昨年優勝したのはこのリンクスではなく,日本でもよくあるような林間のコース。
日本で経験したことのないような強風の中でのプレー。
素人目には,荒天の時ほど偶然に左右されることが多くなり,番狂わせ的なことが多く発生しそうに思えます。
ところが実際は逆なのです。
悪天候の方が番狂わせが起こりにくいのです。
理由はカンタンで,実力があまりなくても,思い切ってイチかバチかのプレーをされると,実力上位者もかなわないことがあります。
それで,偶然が重なると下位者の思い切りのよいプレーに上位の者が敗れることがあるのです。
一方,荒天の時は,むしろイチかバチかのプレーで成功する可能性が低くなります。
4回に1回しか成功しないプレーでも,偶然2回連続で成功することはあります。
1,2,3,4のうち1だと勝ちみたいな状況。
偶然1が連続することは確率的に16分の1ありますね。
ゴルフだと,グリーンに乗るにしても1m,2m,3m,4mと差がつくみたいな状況。
ところが,全英のリンクスコースのような状況だと,へたくそな選手だと4,8,16,32,64mみたいに指数関数的にばらつきが増えるのです。
上手な人は2,4,6,8mみたいにそこまでブレません。
そんなイメージですね。
受験生諸君も,こういうことから学ばないといけません。
模試でなんとなく公式に当てはめたら正答しました。
やったー!などと思っていたらダメです。
実際の入試では強風が吹き荒れているかもしれません。
イチかバチかの公式適用は通用しないのです。
少々難しい状況でもブレの少ない,本質的な原理に基づいた思考力を作っておくことのみが対策になります。
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