[2020年9月13日]
先日来てくれた大阪府立大生にも話をしたのですが,世の中には表に出て来る見える経済と,たしかに存在するのに見えない経済があるのです。
わからない人にはわからないでしょうが,それをどのようにとらえるかで人生の充実度も違ってきますし,安定性や安全性も変わってくるということをいつも考えています。
わかりやすい,わかりにくいたとえで言うと,ウチの塾にくる生徒が何を求めているか。
授業料はいただいていますが,教材費用や学習内容とは別の確かな価値がウチの塾にあるから来てくれているわけです。
田舎暮らしにあこがれている人が増えているようです。
それはそれでよいのですが,田舎には田舎の見えない経済学があります。
いろいろな本を読んだりネットでググったりして,田舎の経済学や農業経済について勉強すると,どれもピントがはずれています。
それは,その見えない経済学を無視しているか,過小評価しすぎているのです。
今日は,梅垣先生に草刈りをしてもらいました。
まさに,この草刈りが見えない部分なのです。
この草刈りにどれだけの労力,時間をかけているか想像できますか?
大学でいくら経済学を学んでも,草刈りを勘定に入れない限り田舎の農業には適用できないのです。
また,農学部でもある程度経済学を学ぶと思いますが,草刈りのコストについては学ばないと思います。
だから,大学で学んだことはほぼ日本の農業には通用しないという現実があるのです。
そういった,本当に生きていくために重要な要素をちゃんと見抜くことができる人間を増やしたい。
それがウチの塾の目標だったりもします。
単に高校や大学に入るためだけの勉強ではなく,将来生きていくのに必要な本質的な思考力をつけてもらいたいと思っています。
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