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尾崎塾
富田教室

[2020年9月30日]

30人学級には反対

1クラスの生徒数を30人以下にする方向に進めているようだ。

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特に,このウイルス騒動で「3密」という合言葉ができて,学校の教室にもっとゆとりを持たそうということになってしまった。

この「3密」に科学的な根拠がないと思うのだが,それを前提に政策を組まれては国民が迷惑だ。

仮に,30人と40人を教室に入れて,感染する割合を測定できたとしようか。

おそらく,30人の方が10%ほどリスクが低いなどという結果になりそうだ。

じゃあ,その方がよいと考えますか?

見落としてはいけないのは,クラス数が増えるという点。

単純にクラス数が3分の4倍になれば,33%のリスク増だ。


そんなことより,生徒が受ける教育の質が大きく下がる点を指摘しておきたい。

教員が扱う生徒が40人より30人の方が目が行き届くと考えがちだが,全くそんなことはない。

ちゃんと力量のある先生なら40人でもちゃんと生徒が掌握できる。

逆に,ダメな先生は30人でも掌握できずに学級崩壊となる。

ダメな先生は学校にかなりの数いるのだが,現状だと担任をしなくてもすんでいる。

ところが,クラス数が増えると,そのダメ教師が担任しないといけない。

ダメ教師に担任された生徒は不幸である。

本来なら,有能な先生にしっかりと見てもらえたはずの生徒が,30人学級になるとその機会を失うのである。


教育現場の根本的な質の向上は,教員の質の向上しかありえない。

教員の給与を1.5倍くらいには上げて,優秀な人の確保をしないと,何をやってもうまく行くはずがないのである。



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