[2020年10月13日]
大きな不利益を被る可能性があるのに何もできない。
大阪都構想の住民投票が行われるらしいが,あれって大阪市民しか投票できない。
ところが,大阪市を解体して大阪府の中に組み込み,そこに毎年20億円もつぎこむという。
初期費用が240億円で,毎年10億円のメリットが発生してもペイするのに24年かかる。
その10億円のメリットは旧大阪市民に対するものであって,大阪府民としては大きな損害だろう。
そのお金どこから来るの?
勝手に大阪府のお金を何十億円も持って行くような決定に,大阪市以外の府民は何もできない。
そもそも発端は二重行政をなくすという話だった。
二重行政は全くの悪であるという前提で話が進むが,本当にそうだろうか。
先日の説明会でも,一方的に都構想のメリットだけを説明し,デメリットはないというノリだったとのこと。
何事も良い面と悪い面があるに決まっている。
たとえば,水道もそうだし,電気系統も情報網も別系統で複数用意したほうが安全面で優れている。
勉強の別系統については塾ブログで何度か説明している。
別系統の意味
架空の話,滋賀県民がストライキを起こして琵琶湖の水を大阪に流してこなくなったら?
淀川水系からの取水とは別系統の水道網を構築しておけば,なんとかなったりする。
一つがダメになってももう一つの系統が生きていれば,何事もリスク回避につながるのだ。
そのお金をかけるかどうかは議論すればいいのであって,二重に水道システムが存在すること自体が悪いわけではないのだ。
どうも関西のテレビ局は維新と仲良しなので,都構想が良いイメージしか流れてこない。
ちゃんと中立な立場で良し悪しを判断する機会を奪われている。
そんな中で,前回は否決されたのに,またやるというのも節操ない。
今回も,大阪市民の皆さんが正しく判断してくれるのを祈るしかない。
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