[2020年11月27日]
高校1年生は,学校で2年生になったらどのコースに行くか決めさせられる頃ですね。
一般に文系・理系のどちらかを選ぶことになります。
将来やりたい職業が決まっている場合は選びやすいです。
医者になりたければ理系ですし,弁護士になりたければ文系です。
ですが,多くの高校1年生は明確になりたい職業があるわけではありません。
だからここで大きな過ちをしてしまいます。
多いのが,数学が苦手だから文系。
国語が苦手だから理系。
このように,苦手科目を基準にするのは,ある意味現実的で賢い選択方法かもしれません。
しかし,苦手科目というのに客観的な基準があるわけでもないのです。
たとえば,私などは数学が苦手でした。
結果的には理学部に行ったので,数学が苦手なのに理系に進んだことになります。
もしも私が,数学が苦手だという理由で文系に進んでいたらどうなったかはわかりません。
人生,進んだ道で最善を尽くせばそれでよいのでしょう。
けれども,数学が苦手でも理系に進めたことは事実です。
本人が苦手と思っているのと,実際に合格できないというのは別のことです。
たいていの入試は1科目ではないですから,他の科目で苦手科目を補うことがいくらでもできます。
さらに,本人が苦手と思っていても,実はまあまあ学力があったりします。
おそらくですが,私の場合,周囲に数学が異常に得意な人がいたため,相対的に自分が見劣りしていただけなのです。
逆に,レベルの低い集団で得意科目だと思っていても,実際はたいしたことない実力なのかもしれませんね。
しかも,学力には早熟タイプも遅咲きタイプもあるので,高1の時の出来具合だけで判断するのも危険です。
そう考えると,やはり,不得意科目を基準に進路を決めるのは得策ではありません。
何か,自分がご機嫌になれるようなモノ。
それにかかわる方向がよいのではないでしょうか。
進路選択で迷っているようなら,どの学年の塾生も遠慮なく相談に来てください。
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