[2020年11月29日]
情熱大陸で葉一さんのYouTubeによる教育コンテンツが取り上げられていました。
YouTubeは誰でも無料で見られるので,多くの生徒が視聴して学力をつけているとのこと。
ご本人は経済的に塾に通えない人のことが頭にあって,この配信を始めたようです。
ただ,今年は学校がないときに見ることができて助かったという人もいたとか。
あるいは,こういうコンテンツは,近くに塾がない田舎の子にとって非常に有効なはずです。
ウチの塾がある大阪では,コンビニの数くらい塾があって,ピンとこないでしょうが,山間部の村では塾の授業は受けられないのです。
今後,このような形でも学力をつけていく児童生徒が増えていくのかもしれません。
ですが,現在の葉一さんがやっているのは学ぶべき内容のほんの一部です。
学習指導要領があるわけでもなく,その彼が何かの都合で配信できなくなる可能性はいつでもあります。
やはり,公教育という柱がしっかりとしなくてはお話にならないのです。
塾やネットでは,その公教育で手の届かない部分を補完するというのがあるべき姿だと思います。
このブログで,いろいろと公教育の先生の無能ぶりを紹介するのは,塾に生徒を引き込もうと考えているからではないですよ。
一部,読解力のない読者はそう思っているかもしれませんが。
ちゃんと読めば,公教育が大切だから,もっとちゃんとやるべきだという,いわば応援をしているのです。
葉一さんの活動は,それで意味はあるでしょうが,彼に見えていないことがひとつあります。
一度学校の教師をめざしたようですが,雑務に追われるのに疑問をいだいたというのです。
教師は学校で,勉強を教える授業をするのが仕事なのではありません。
それ以外の,彼の目に映った「雑務」は,不必要な仕事ではないのです。
むしろ,授業以外の仕事にこそ学校の先生の価値があるわけです。
授業だけしてればいいのは,それこそ塾の先生やユーチューバーなのですよ。
今日のテレビを見て,ユーチューバーになりたいと思う生徒が増えることがないように願いたいものです。
優秀な人こそ,学校の先生になってもらいたいのです。
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