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尾崎塾
富田教室

[2020年12月13日]

素直にやること

ネットなどを見ていると,学校ってとても無意味な課題を出すので困るという話が出て来る。

漢字をたくさん書かせて提出。

英語の例文を10回ずつ書けという課題。

こういうのって,無意味ですか?


有名な予備校の講師や,テレビに出て来るコメンテーターがこういうのを非難したがるようだ。

そういう大先生たちは,もっとすばらしい魔法の教育方法を知っているので,ただ書いて覚えるような課題は必要ないとでも思っているのだろうか。


ところが,こういう学校の課題こそ教育の根本になくてはならないモノだといえる。

勉強の第一歩は,まず覚えること。

その覚え方を教えるのもまた教育の第一歩。

何度もくりかえしてみないことには,何度も繰り返して書くと覚えやすいということに気づかないだろう。

いや,それで覚えられなくてもよくて,それでは覚えられないということを学んでもよいわけだ。

英語の例文を10回書くというのは,ぜひどんどんやらせたい課題だ。

たしかに,全くやる気のない生徒にとってはただの苦痛だろうから,無意味かもしれない。

いや,ちゃんと覚える気にならないというダメな自分がいることに対する罰だという意味がちゃんとある。

本当に全く覚えずに10回書くのはかなり苦痛だろう。

ところが,多くの生徒はそれを早く終わらせたいので,最初の2〜3回で覚えてしまうのだ。

すると,残りの7回くらいは何も見ずにスラスラ書けるから早く終わる。

自然に例文がちゃんと頭に残っていくだろう。


とにかく,勉強はある程度覚えないと何も始まらない。

特に英語が伸びないと悩んでいる生徒諸君は,根本的に勉強のやり方を考え直してはどうだろうか。

昨今は,そういう「無意味」と言われがちな課題を学校の先生も出しづらくなっている。

だから,それは各自でやらなければならないのだ。

英語が苦手とかホザいている諸君の99%は,英語の例文の暗記が圧倒的に足りないのだ。


手軽なのは,たとえば英単語集の例文を覚えること。

img1
シス単だと,ミニマルフレーズという,最低限覚えておきたいフレーズが単語ごとに掲載されている。

img2

これをちゃんと暗記していたら,英語が苦手などと言うはずがないのではないか。

意欲的な人はDUO3.0の例文暗記なども有効だろう。

英作文など,こういう例文を覚えていればいくらでも書けるはずだ。

とにかく,勉強ができるようになる方法を求めがちな諸君。

素直に言われたことをやってみなさい。

できない人ほど,やっても意味ないとか,他の方法をさがし始めます。

素直に真に受けてやる。

これが最強の勉強法なのです。



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