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尾崎塾
富田教室

[2021年1月11日]

今さらながらアホな判断

大阪府立高校の入試問題で,今年度のはじめに授業できなかったことから,試験の範囲を狭めた件。

あまりのアホさに,最初からコメントのしようもなかったが,やはりどうしても納得できない。

具体的には,数学の円周角や三平方の定理を出題範囲から除外したことだ。

この判断をしたのは一体誰なの?

いっそのこと,氏名を公表して,大阪府民全員でつるし上げたらよいと思う。

その人たちって,誰も責任とらないのでしょ?


たしかに,4月と5月はまともに授業できませんでした。

だから夏休みや冬休みを短縮して授業時数を確保したのではないか?

だったら,ちゃんと三平方の定理まで教えることができるはず。

ってか,実際に多くの中学校ですでに円周角や三平方の定理まで教えていたりする。

大阪府立高校の入試は,全国的に見ても,かなり遅い実施になる。

だから,十分に指導できるではないか。

十分な指導というのは実際は塾でやったりするのだが,それでも表向き,学校でもやったことにできる。

というか,やはりどうしても理解できないのだが,入試の範囲からは削除するけど,学校では授業することになっているのだ。

学校で授業はする。

入試の範囲からは除外。

意味わかりません。

誰か教えてください。

そうすることの意義,メリットを。

誰が得するのですか?

全部の学校で,授業で習うのですよ。

その内容を出題範囲からはずして何の良いことが起こるのですか?


逆に,デメリットがめちゃくちゃ大きいから「責任者出てこい」と言っているのだ。

例年出題している,大阪府定番の図形問題は,三平方の定理を使わないでは解けないのだ。

C問題だと,大問3題のうち2題は三平方の定理を使う問題が出題されている。

img1
ハッキリ申し上げて,過去問の演習できないんです。


今まで,大阪府立高校に合格しようと思って,多くの受験生が三平方の定理を駆使して頭を悩ませる問題に取り組んできたのです。

そのための受験勉強をたくさんして,三平方の定理を身につけて高校生になってきました。

ところが,今春に高校生になる諸君はどうでしょう?

三平方の定理の演習がかなり不足した状態で高校生になります。
おまけに円周角の定理もちゃんとできません。

高校に入って,確実に出遅れますよ。

おそらく大学受験まで尾を引くのでは?

試験の範囲から重要な内容を除外するということは,入学時点の学力を低くするというのと同義です。

せっかく夏休みや冬休みを減らしたのに,その意味がないでしょう。

ホンマにアホな判断をしたものです。

今さらですが,これは言い続けないといけないことだと思いますね。






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