[2021年1月30日]
以前から大阪の高校入試は2月10日ごろ私立高校入試。
3月10日らへんに府立高校入試。
大阪というのは公立志向が強い。
一応,私立に合格しておくが,行く気は全くなく,府立高校に合格してそこへ行く。
昔は府立高校の倍率など1.10倍を切ることが多く,10人に1人も落ちない。
だから,私立に行く想定をする生徒はほとんどいなかった。
ところが,昨今は,学区もなくなって,各中学校がやっていた強権的な指導力も衰え,倍率が1.5倍を超すところも出てきた。
私立に行く可能性が格段に高くなってきたのだ。
行く可能性の高い高校なのだから,私立高校選びも以前より入念にやる必要が出てきたのだ。
な,の,に・・・
実態は,さほど真剣に選んでいるとはいえない。
秋の実力テストの結果で,中学校の先生が言う私立高校を受けることになる。
絶対におかしな制度だと思うのだが,中学校の実力テストの点数で私立高校の合否が決まってしまうのだ。
だから,中学校の先生が受けていいという私立高校は,合格が決まっていて,「厳しい」という高校は,実力テストの点数が基準に達していなかったということ。
ただ,「厳しい」のは合格可能性がゼロに近いという意味では全くないのだ。
合格の確約が得られていないだけであって,実際に受験して合格点を取れば合格する。
それこそ,大昔は,中学の先生に歯向かって無理に受験した生徒は,私立高校の側も把握していて,いくら高得点でも落とすという非人道的なこともあったとか。
今は,さすがにそのようなことはなく,高得点の生徒は必ず合格するはずだ。
だから,厳しいと言われても受ければいいのだ。
そもそも,受ける前に合格が決まっているなどというのが非人道的な制度。
ちゃんと,入試の日に実際に取った点数で合否が決まらないとおかしいでしょ?
大学入試はほとんどそうなっている。
関大は厳しいと言われても,頑張って勉強して受けてみたら,ちゃんと合格する人がいる。
合格するだろうと思っていた生徒が落ちてくることも珍しくない。
当日に点数が取れたら合格,取れなかったら不合格。
それが普通。
でも大丈夫。
入試は1回だけでなく複数回のチャンスがある。
同じ関大でも同学部で複数回。学部を変えればもっとたくさん受けられる。
関大がダメでも,関関同立の他の大学は別の日程でやるし,それがだめでも産近甲龍というレベルの合格は確保できるかも。
日程がずれていれば10回でも20回でも受験するチャンスはあるのだ。
さて,大阪の私立高校に話をもどすと,受験生が大きく錯覚させられていることに気づかないといけない。
実際は1.5次入試という試験があって,2月13日〜20日くらいの間に多くの学校で入試が行われる。
私立高校の入試日は2月10日だけではないのだ。
だから,2月10日には厳しいと言われている私立高校にチャレンジしてみればよい。
もしもダメでも,1.5次入試で他の高校に合格できるのだ。
しかも併願なら複数の学校を受けられるので,合格した学校の中から最も行きたいところを選ぶこともできる。
さらに,他府県の私立高校だと,もう少し遅くに1.5次を行うところもあるので,2月10日だけの入試で決めてしまうのはもったいないことなのだ。
ってなことをいくら書いても,そのとおりに実行する人は非常に少ない。
今の世の中を見てもそうだが,世間の同調圧力に耐えられない弱い人間が多いから。
みんな2月10日の1回だと思って受けているのに,何度もチャレンジするのはずるいとでも言われるのだろうか。
さて,今年,大阪の私立高校で1.5次を行うところはどこでしょう?
各高校に問い合わせればおよそ答えてもらえると思うが,一覧が欲しい人はここで2月8日に掲載されるはず。
大阪私立中学校高等学校連合会
要チェックです。
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