[2021年2月1日]
単に,国民が我慢しているのに,国会議員がこれでは示しがつかないというニュースに見えます。
ですが,教育界にとっては結構な出来事です。
なにしろ,文部科学副大臣の失態ですからね。
この田野瀬太道という議員,奈良の田野瀬良太郎の息子です。
良太郎は自民党でも有力な議員でした。
で,どんな人かというと,奈良のあの進学校をつくった人です。
西大和高校って聞いたことあるでしょう?
昭和60年ごろ急に出て来て,京都大学合格者数がえらい多くなって話題になった学校です。
その学校をつくったのが,太道の父親である良太郎です。
とにかく,学校を有名にしたかったのでしょうか。
京都大学の合格者数を増やすことしか考えていなかったようです。
だから,最も偏差値の低いところ=看護系などを大量に受けさせて,とにかく数だけ多くしたのです。
生徒の希望進路などおかまいなし。
そういう合格数のかせぎ方は,教育者として全く破廉恥で行儀が悪い。
そういう学校を作ったのが,この田野瀬太道の父親です。
そして,その息子が文部科学副大臣という役職にいるのも怪しいですね。
いろいろ,自分ところの学園に便宜をはからってもらっててもおかしくないですね。
それこそ,たくさん会食をして,その見返りにいろいろと・・・
少し前に,獣医学部をなかなか申請しても認可されない話がありました。
ところが,首相のお友達の大学はすぐに認可されましたね。
昨年度にとある大学が理工学部を申請して認可されたようです。
笑ったのは,一度不認可になったことですね。
大学の創始者が自民党の議員だし,裏から手をまわして認可されることが確定していたのでしょう。
それで,大学は大々的に広告しましたが,まさかの不認可。
おそらくちゃんとした理工学部ではないのです。
さすがに安全上のことなのか,不備が多かったので,文科省も認可したくでもできなかったのでしょうね。
実績ない大学の学部がどんどん認可されていくのが,なんとも怪しかったのですが,今回の件で,文科省への圧力が弱まるはずです。
さて,どうなっていくのでしょうか。
にほんブログ村
にほんブログ村