[2021年2月13日]
朝日新聞の記事ですが,観光学部の学生が苦闘しているような。
まあ,昨年から外国人が全く来なくなっていますから,これからの観光業界はどうなることやら・・・
実際,来春の採用も見送る会社が多いでしょうし,従来通りの収益は期待できないのが観光業界でしょう。
10年ほど前から,観光業界はすごい成長が予想されていました。
それで,観光と名前をつけた学部や学科を持つ大学も急増しました。
そして,その大学に行った大学生が「こんなハズじゃなかった」と相談件数が増えているそうな。
普通に考えると気の毒に思うでしょうが,ウチの塾ではいつも言うように,そういう特殊なモノに特化した名称をつける学科に行く方がアホなのです。
このようなことは,どの業界にも起こりうることで,特定の業界にしか通用しないことを学んだ場合,つぶしが効かないということになります。
別に,観光学科に行かなくとも観光をテーマにした勉強はどこでもできるのです。
普通の経済学部とか社会学部に行っておけば,他の業種にも応用ができて困りません。
実は,今回そういうことになっていそうなので,塾の生徒と進学先を考えていて「観光学部は穴場やね」と冗談言ってたところです。
おそらく,今の状態で観光を目指す生徒は少ないでしょうからね。
逆に,4年後には多少持ち直して,良い就職状況になっているかもしれませんし。
ただ,これは本当に冗談で,ウチの塾としてはいつもオーソドックスな名称の学部をおススメしています。
よく例に挙げるのは自動車をつくりたい場合。
大阪産業大学の自動車工学コースに行くのですか?
おそらく,関大で機械工学を勉強した方が就職が良い気がしますね。
もっと言うと阪大ならば機械でないコースでも自動車の会社への就職が良い気もします。
昔の話ですが,私の大学の友人でも,世界のHondaに2名就職しました。
地球科学科ですよ!
ホント,よく考えて大学,学部,学科を選んでください。
就職で何が問われるかは,特に理工系ではシビアです。
高校で習う程度の物理や数学がちゃんとできない人間に,人の命を乗せて高速で走る自動車の制作を任せられますか?
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