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尾崎塾
富田教室

[2021年3月16日]

合格体験記4

?直前期過去問指導
共通テストの点数がボーダーラインに達していたので、京都大学法学部に志望を決めました。尾崎先生に、直近5年分の入試の国語、数学、英語を指導していただきました。本番同様の解答用紙を毎度毎度準備してくださったのもありがたかったです。
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京大国語の一番の特徴は字数制限がないということです。そのため、制限の字数で大体の解答のアタリをつけることが難しく、その分正確な読解力と要約力が要求されます。正直このレベルに私はこの時期まで達していなかったと思いますが、5回の指導で、どういう部分に着目すればよいのかということを学ぶことができました。

京大数学は、30点×5問という、一問あたりのウェイトが最も大きくなる、極めて重要な教科です。問題演習、添削指導を通じて、前述の「(正確な)図を書くこと」、「実験すること」の重要性をひしひしと感じました。基本・標準問題は絶対に取りこぼさず、応用・発展問題、難問奇問にも食らいつけるところまでは食らいつくといった作戦を立てて本番に臨みました。採点官に簡単に見破られてしまうような小手先のテクニックではなく、本質的な数学的技術を教えていただいたのが良かったと思います。

京大英語は、長文×2題、自由英作×1題(小問2つ)という構成です。最初はがむしゃらに解答用紙を埋めるだけでしたが、どのような観点から解答を構成すればよいのかを教えていただき、和訳問題、説明問題ともにどうにか合格レベルに持っていけました。また、英作文は尾崎先生の奥様に添削していただきました。学校の英語の先生よりもかなり的確で、少しのミスも指摘してくださったので、効率的に英文を改善してゆくことができました。

私が選択した京大世界史は、300字論述×2題、数行の論述×数題、一問一答×数十題といった構成です。しかし授業では何十枚もの模擬プリントを演習するので、最初は厳しそうに思えた論述にも対応する力が付きました。一問一答は、教科書レベルから逸脱した問題が数問出ますが、それを取りこぼしても合否に影響はありません。むしろ教科書レベルの問題をどれくらい落とさないかが重要です。これも、尾崎塾の基礎重視という方針に合った問題傾向なので良かったと思います。

ちなみに赤本を初めて解いたのは共通テストが終わってからです。それまではまだ学力が赤本のレベルに達していないので、やってもさほど効果は得られないと思います。
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?京大受験本番
文系の場合、1日目は午前に国語(120分)、午後に数学(120分)、2日目は午前に英語(120分)、午後に社会(90分)というスケジュールです。
6時頃起きて、7時ちょうどの電車に乗って京大に向かいました。いつも早朝授業のために4年半の間、早朝5時半起きを続けていた身としては、たっぷり眠れてラッキーといった感じでした。通勤ラッシュとぶつかってもみくちゃにされたのは、自転車で通学していた私にはかなりきつかったです。ちなみに、志望学部が同じ友達がまわりにおらず、一人で行きました。正門の時計台と、受験生応援の立て看板が目に飛び込んできたとき、この大学で学びたいと、改めて強く思いました。
会場では一番前の一番端っこ、換気のために開け放されたドアと窓に、二方向囲まれているという最悪の環境で、ちょっと落ち込みました。寒すぎて、吹きっさらしの屋外で試験を受けているような錯覚に何度も陥りました。本番では脱ぎ着できる服を持っていくのが良いと思います。隣の受験生は70歳を優にこえているような男性で、驚きました。
1時間目の国語では、古文→エッセイ→評論の順で解きました。古文は難化していたので適当に埋めてから現代文に注力しました。隠喩を説明する問題が多く出ましたが、これは直前期の指導で何度も取り組んでいたことだったので、動揺することなく解くことができました。多少の難化は多かれ少なかれどんな入試でもあるので、慌てないのが良いでしょう。
昼休みには昼食を取ってから、キャンパス内を散歩しました。あちこちに面白いビラがいっぱい貼ってあって(「ラテン語を学ぼう!」「わらび餅サークル部員募集」「クジャク同好会」)、気分転換になりました。
午後の数学は、私が一番警戒していた教科でした。昨年(2020年)がとても難しかったので、この難易度の問題が出たら厳しいな、と思っていました。ところが前述のように、第1問で、塾の授業で学んでいたn進法の問題が出たので、テンションが上がってそのままの勢いで他の問題も解きすすめることができました。
1日目終了後は、正門で配布されていた色々なパンフレットやチラシを読みながら帰宅しました。その日は英単語帳と世界史の資料集をパラパラとめくり、その後自宅近くの安威川を散歩してから寝ました。
2日目も前日と同じ電車に乗りました。その日は雨だったので、替えのクロックスを持っていきました。
午前の英語では、英作文が易化した一方、長文がかなり難化していました。傾向がガラッと変わって和訳問題がほとんどだったのは幸運でしたが、やはり解きすすめるのに時間がかかりました。あまりこだわりすぎず、点が取れそうな部分から手を付けていきました。
午後の世界史では、一問一答、論述ともに焦らなければきちんと正答できそうな問題が多かったので、そのようなところから解いていきました。授業で同様の形式を反復していたのでさほど労することはありませんでした。
長時間の試験でしたが、塾では90分毎日演習していた上、長期ならその10倍近くずっと座りっぱなしで演習するので、塾生の皆さんは入試を過度に恐れる必要はありません。授業を通して、集中力は十分すぎるほど練り上げられていると思います。
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?その他
京大のホームページで自分の受験番号を見つけたときは、喜びよりも安堵が勝りました。
良かった教材としては、ブロードバンド予備校の専用テキスト(センターレベル古典)、「マセマ」シリーズ、「英作文のトレーニング はじめる編」、「基礎 英語長文問題精講」、チャートの「新世界史」、「世界史総合テストplusα」などがあります(ただ、人によって合う合わないがあると思います)。これらに加えて、土曜講座で配布されるプリントはどれも役立ちました。

塾の良かった点としては、頼れる先生方がいらっしゃるところ、緊張感のある環境で勉強ができるところ、教室が清潔なところなどがあります。尾崎塾を信頼して、学習面は任せるのが一番効率的ではないかと思います。何十年も生徒を教えてきた先生方は、おそらく私達生徒よりも、更に先が見えているのだと思います。
塾生の皆さんが高い志を持って、1年後、2年後、3年後に希望の進路を実現されることを期待しています。
最後になりましたが、尾崎先生、梅垣先生、中村先生にはお世話になりました。入塾した頃からは考えられないくらい学力が伸びたのは、全く先生方のおかげです。
長い間、本当にありがとうございました。


【塾長コメント】
ここで注意して欲しいのは,何もこの生徒が京大に合格しそうだから特別な指導をしたわけではない点です。
ですから,ウチの塾で,どのような指導がなされるかの一般的な例として読んでいただけたらと思います。

おそらく,多くの人が意外だと思っただろう点は,赤本をはじめて解いたのが共通テスト後だということ。

これはウチの塾の大きな特徴でしょう。
特に国公立大志望者には,直前まで過去問をやらないように言ってます。
でないと,直前の過去問指導の時に,つまみ食い的にやった箇所とそうでないところがあって,指導しにくいからです。

一方,大学入試のベースになる学力はどの大学も同じなので,何度も出てきますが,基礎をしっかりやっておけば,どこの大学にも通用します。
ってか,どこの大学にも通用する内容を「基礎」と言い,それをウチの塾では重視しているのです。






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