[2021年3月30日]
教科書の採択を目当てに利益供与
第一学習社のやらかした件ですが,おそらくどの教科書会社も・・・
来年,高校の教科書が変わりますが,今年は中学の教科書が大きく変わります。
特に英語など,今までの中学生からすると考えられないほど変わります。
かなり学校の授業についていけない生徒が出るかも。
あるいは,ついていけない生徒に合わせるなら,教科書が全く進まない。
現場,現状を全く無視している教科書って・・・
おそらく,教員の指導力の差が大きく出るのではないでしょうか。
さて,その教科書が変わるタイミングは,教科書会社にすれば命がけです。
今回,うまく採択してもらえないと,次の改訂まで冷や飯を食うことになります。
まあ,ギリギリの接待で,自社の教科書を使ってもらおうとするのは当然ですね。
私が学校勤務時代には,ほとんどの教科書会社のセールスマンが職員室まで入ってきて,いろいろと教材を提供してくれました。
教室に参考書を置きたいと言えば,無料でくれたりしました。
ある会社の地学教科書の校正の仕事を請け負ったこともあります。
お小遣いがもらえる上,謝恩会と称するパーティーに呼ばれました。
そこには,あのQちゃんを指導した小出さんが来ておられました。
そういう接待めいたことが昔はありましたし,今も大っぴらにはやらなくてもあるかもしれませんね。
ついでに書いてはいけないことを書くと,(書くんかい?)
検定中の教科書は出版まで学校の先生に見せてはいけないのです。
ところが,私も他の先生も見てるんですよ。
だって,教科書会社にすれば,現場の先生の意見を聞きたいじゃないですか。
そして,現場の教員も早く新しい教科書を見ておきたい。
Win-Winの関係ってやつですね。
見せた,見たことは,双方が黙っておけばバレませんし。
業界の隠語で「白表紙」と呼んでいます。
表紙が新しい教科書だと,誰が見てもバレますから,見せてもらう教科書には表紙が印刷されていないのです。
真っ白ですから白表紙。
世の中,そういう仕組みで動いているのです。
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