[2021年4月4日]
水泳の池江選手が,白血病からの五輪代表ということです。
テレビなど,マスコミではこれを大きく取り上げると思います。
彼女の努力は並大抵のものではなかったでしょう。
多くの人が賞賛するのもわかります。
しかし,彼女の発言の中にそれは違うと言いたいことがありました。
「努力は必ず報われるんだなと思います」
と言ったそうです。
それは全く違います。
たまたまあなたの努力が優勝と五輪代表という結果になっただけです。
いくら努力しても思うような結果にならないことの方が多いかもしれません。
なぜ,そんなひどいことを書くかと思われるでしょう?
それは,私が高校生の時,テニス部の友人を白血病で亡くしているからです。
当時,その友人は自分が白血病だということを知らされていなかったと思います。
なぜなら,不治の病ということで,癌と同様にそのころは死の宣告と同義だったからです。
もしも現在にその病気になっていたら,「努力」すれば元気になったかもしれません。
もとのようにテニスができたかもしれません。
今回,池江さんが「努力」できたのは,現在ここまで医学が進歩していたからです。
運よく?この時代に白血病になったから,元の競技に復帰できて,結果も出せたのですから,単に運なのです。
しかも,彼女を負かすほどの選手がたまたまいなかったから優勝できたのであって,それも運です。
今回の件で,努力すれば必ず報われるというのは間違っていると思います。
これは,勉強でもスポーツでも,何でも同じです。
その努力ができるくらいに十分健康であることのありがたさを根底に持ちながら生きていきましょう。
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