[2021年4月29日]
以前,少し触れましたが,今年度から中学の教科書が変わります。
特に英語で注意を払う必要があるのです。
たとえば,今までは中学3年で習っていた現在完了は,中2で習うことになります。
それで,今度中3になった諸君は,すでに中2で現在完了は学習済みという教科書を渡されるのです。
いつ,現在完了を学ぶのでしょうか?
気の利いた塾に通っていたり,私立中学校に行ってる生徒はなんとかフォローしてもらえるでしょうけど。
公立中学校,大丈夫でしょうか?
単純に考えて,中学3年生で学ぶべき内容がびっしりとあります。
それに加えて,現在完了をはじめ,多くの未習事項を丁寧に説明する時間があるでしょうか?
今回は,高校で習っていた仮定法なども中学で学ぶことになります。
文科省の指導要領解説をよく見ると,現在完了進行形まで扱うことになってます。
全く時間が足りないと思います。
中学2年生も同様ですし,そもそも中学1年生は英語を小学校で学んだことが前提になっています。
なんと,小学校ですでに700もの単語を覚えているという前提で教科書がはじまります。
いきなり,最初の章でcanとか出てきますし。
今までは,中学1年生からよーいドンでスタートしていたのが,おそらく中1の時点で大きな差がついているでしょうね。
指導要領解説には,こんなことがシレっと書いてあります。
小学校で学ぶ単語に加えて,1600〜1800単語を中学校でやるそうです。
これ,現行だと,中学で1200語くらいだったと思います。
いきなり2倍の単語数を高校入学までに覚えることになるのです。
いやぁー,これで日本の学生の英語力は飛躍的に伸びますねぇ〜
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