[2021年5月4日]
昨日の続き,
そのプログラミングを習って飯を食おうという考えは,全く理解できないのです。
実際に,プログラムを書いたことない人が多いと思いますが,書いてみたらわかります。
昔,変成岩の研究をしていた頃,論文用に鉱物解析のためのプログラムを書いたことがあるのです。
当時ですから,まだパソコンがMS-DOS上で動いておりまして・・・
(MS-DOSなど,もう知らない人が多いんだろうなぁ〜)
BASICで組んだ,非常にカンタンなプログラムです。
えっ?カンタンだって?
そう,非常にカンタンなのです。
鉱物の成分を空間座標にプロットして,その位置を回転させて表示させるだけですから。
たぶん,私にとってはカンタンだったのです。
ところが,今塾に来ている生徒に,それをやれと言っても,非常に難しい。
まず,パソコンのシステムがよくわかっていない。
プログラム言語も知らない。
そして,岩石学の基礎知識がないと,どの数値を拾っていけばよいかもわからず,つまり,プログラムは全く書けないのです。
さらに,空間把握力のない人は,空間座標にプロットできないし,さらに回転させるのは至難の業。
昨日の記事の,美大中退の人がまともなプログラムが書けるようになるイメージが全く湧かないのです。
断言しますが,私が作ったプログラムは非常にカンタンなものです。
だって,独学でちょろっと勉強しただけで作ったものなのですから。
ただ,その赤ちゃんレベルになるのでさえ,高校レベルの数学で躓いているようでは話にならないのです。
そして,間違いなくプログラミングするときの頭の使い方は,理科の問題を解くときと類似しています。
たとえば,今日も一部生徒に化学の濃度計算を教えました。
これ,定義どおり,きっちり式を立てて,問題文の数字をあてはめるだけで,間違いなく答が出る方法なのです。
ですが,きっちり定義通りができないレベルの生徒が,きっちり代入もできず,計算ミスもする。
みたいな人が「アタシ,プログラミングでメシ食いまんねん」などとほざいているのが何とも気持ち悪いのです。
そういうわけで,プログラミングできる人材は引く手あまたで,就職に困りません。
だからと言って,甘い言葉で勧誘するIT専門学校的なところに行っても,メシ食えるレベルになるのはかなり難しいのだと心得るべきだというわけです。
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