[2021年6月3日]
1991年,雲仙普賢岳の火砕流で43名が亡くなってから今日で30年です。
あの時は,毎日テレビで火砕流を報道していました。
おそらく,その時まで,日本人のほとんどの人は「火砕流」という言葉さえ知らなかったのです。
そして,マスコミは6月3日に大勢が亡くなったので,その時の火砕流を「大火砕流」と報道しました。
それ,大ウソですからね。
あの火砕流は,普通の火砕流です。
全く大規模ではありません。
学術的には小規模と言ってよい。
1ケタも2ケタも大きな火砕流が過去にたくさんあって,それらが大火砕流です。
具体的には,9万年前の阿蘇の火砕流は100km以上離れた山口県まで到達しています。
雲仙普賢岳のは4km程度です。
ショボいですね。
報道は,このような小規模の火砕流でも危険であることを正しく伝えるべきなのです。
逆に,キケンでもないものを,ことさら不安を煽って視聴率かせぐとか。
報道されていることにいろいろウソがあることを,ちゃんとわかっておきましょう。
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