[2021年6月23日]
夏至の日にふれましたが,大学入試は2変量どころか,まさに多変量の解析です。
多くの科目の合計得点の最適解を見つけるのですが,これは個人ごとに条件が変わってきます。
通常は,進路指導担当の先生あるいはチューターにその能力がないので,生徒や親たちはかなり不幸なことになっています。
たとえば,国立大に合格するには5教科の総得点が最大になるようにバランスをとらないといけません。
図を見てください。
5教科全部平均的に80%取れば,全体平均も80%になります。
一方,理数が得意で英国社はパッとしない得意教科突出型の場合,全体平均が72%などとなります。
なので,共通テストでしか使わない社会科や古文漢文をめっちゃ勉強して,いざ2次個別試験へ!
今度は個別3教科の得点です。
平均型の生徒は共通テストと同様,個別試験の点数も平均的に50%くらい取ります。
一方,突出型だと,理数で高得点をもらえて,平均型の生徒よりも総得点は多くなります。
ここに,共通テストと2次個別試験の配点比率がからんできます。
阪大工学部のように共通テストと2次の比率が3対7だと,圧倒的に突出型の方が合格に近づきます。
そういうことも踏まえて,志望校やその生徒の得意不得意というパラメータを解析するのが進路指導なのです。
繰り返しますが,どの学校にもどの予備校にも,ちゃんとその生徒の進路指導をできる人がそろっていません。
また,進路指導が外野で評論しているだけなら全く意味がなく,その進路に近づくための学習指導が肝心です。
ウチの塾は塾長自身がそのような解析を得意としており,直接その方向で教材を組んで学習指導をするので,世界最強なのです。
勉強に集中できる環境も整えてありますので,あとは塾生が頑張るだけです。
それでも合否ギリギリで受験すると,最後は運なのですが,それを気にしては何もできません。
なるべく上位校にチャレンジして欲しいとは思っています。
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