[2021年7月15日]
毎年書いていますが,今年も力説したいと思います。
大学に行くのに,学部や学科の名称にこだわるアホにならないでください。
毎年例に挙げるのは自動車とか。
自動車大好きで,将来はトヨタとか日産で自動車を開発したいと考える人はどこに行くべきか?
芦屋大学に自動車技術コースがあるようです。
ですが,ここに行っても,トヨタで自動車の開発はできません。
整備士とか,そういう種類の技術でしょう。
自動車の開発をしたいのなら,普通に工学部の機械工学とか電気電子の勉強をした方がよいのです。
コンピューター関連の仕事に就きたい。
どこに進学しますか?
ほとんどの人が情報工学と名がつくところを志望します。
ですが,コンピューターって大学で勉強するものではない,と言ったら言い過ぎでしょうか?
以前,何かで紹介したように,私は地質学専攻でしたが,岩石学のプログラムをつくったことがあります。
まあまあ,独学で大丈夫だと思います。
あるいは,教え子でSE(システムエンジニア)になった人は農学部卒です。
逆に,農学部に行った教え子や知人で,農業をやっている人が見当たりません。
意外にIT関連が多く,あとは食品関連でしょうか。
医者になりたければ医学部しかありません。
弁護士になりたければ法学部の一択です。
しかし,自動車に携わりたいのなら,何学部でも大丈夫です。
大学に行かなくても大丈夫です。
先日,塾生が言っていた「環境系」も,「環境」と名が付くところに行く必要は全くありません。
むしろ,そういう名前で学生を釣ろうとしている魂胆が見えて,やめといた方がよいくらいです。
たいていの仕事は,学部や学科の名称と無関係に就くことができます。
大学は,何か一つ専門性を身につけるところです。
自動車をつくるのに,「機械」が専門でもよいし「電気」が専門でも役立ちます。
今時,コンピュータ制御なしに自動車はできませんから「情報工学」が専門でもよいでしょう。
燃料や素材の話になると「化学」を専門にしてもよいのです。
あるいは,自動車を走らせるということでは,トヨタがどこかで町をつくったように,社会学や政治経済が専門の人も重要なのです。
もう一つ,文系で多いのが「国際なんちゃら学部」ですね。
英語を生かして,国際的に活躍?
はいはい,どーぞお好きにしてください。
それこそ,英語が普通にできれば,経済学部でも文学部でも何学部でも国際的に活躍できますから。
たとえば,ビジネスのことを何も知らない人はビジネスの通訳などできませんね。
ですが,その分野に通じていれば誰でも通訳ができます。
マルカーノの通訳をしていたバルボンみたいに・・・・古すぎてわからんか?
何か一つ専門性を持てば,どの業界にでも就職できます。
自分の適性を考えて,得意なものを一つは身につける。
これが,大学に進む目的です。
知らんけど。
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